大和小児童 スジアラ1000匹放流

スジアラの稚魚を放流する大和小の児童(19日、大和村の思勝港)

「おいしくなって帰ってきてね」

「おいしくなって帰ってきてね」――。奄美大島や徳之島などで「ハージン」と呼ばれる高級魚スジアラの放流が19日、大和村津名久の思勝港であった。実施主体の「まほろばやまと漁業集落」に招かれた大和小(池上祥一郎校長)の児童23人が、港の岸壁から稚魚1000匹を海に放し、「大きくなってね」「おいしくなって帰ってきてね」などと声を掛け、稚魚の旅立ちを見送った。

公益財団法人かごしま豊かな海づくり協会「2025年度スジアラ種苗放流事業」の一環。垂水市にある同協会の畜養施設で5~10㌢に育った稚魚は、18日のフェリーで運ばれた。

放流会では、漁業集落の勝山浩仁(ひろひと)副会長(60)が「ハージンは奄美大島で一番高い魚。近い将来食べることになるかもしれない」と期待をあおった。

県大島支庁林務水産課の福元亨介さん(34)が「2歳までは全部メス。3歳頃には全部オスになる」などと生態を話すと、児童は顔を見合わせ驚きの声を上げていた。

稚魚は、コンテナボックスからバケツにすくい上げられ、岸壁から次々と放流された。児童は、海面近くをさまようように泳ぐ稚魚に「早く潜って」「深いところに泳いで」と口々に声を掛け、成長を祈った。

2年の川口志紅(しぐれ)君(8)は「早く釣って唐揚げにして食べたい」と旺盛な食欲。同港周辺でよく釣りをするという3年の直島秀之心(ひでのしん)君(9)は「手に持ったら、ほかの魚と違う動きをして面白かった。大きく育ってほしい」と話した。

この日の放流は、宇検村と瀬戸内町でも1000匹ずつ行われた。20日は徳之島で予定されている。