龍郷町で群島植樹祭

シャリンバイの苗210本を植え付けた植樹祭(26日、龍郷町円の町有地)

シャリンバイ苗210本 10年で染料に

森林の保全と地域林業の振興を図る2025年度第62回奄美群島地区植樹祭(奄美大島流域森林・林業活性化センター、龍郷町、県大島支庁主催)が26日、龍郷町円にある奄美自然観察の森近くの町有林であった。本場大島紬の染料となるシャリンバイ(テーチギ)の苗210本が植え付けられた。

植樹祭は、隔年で開催。植樹に先立ち、同町りゅうがく館で式典があり、県議、市町村長・議会関係者、林業・木材関係者など約100人が参加。各種褒章受賞者が表彰され、今年度スローガンが採択された。

竹田泰典町長は「シャリンバイは、島に自生する在来種。古くから伝統産業を支え、自然と人間との共生の象徴と言える。植樹を機に、森林資源の循環、緑化意識の高揚、地域林業の振興を図りたい」とあいさつした。

松藤啓介大島支庁長は「(日本の)森林は、本格的な利用期を迎えている。豊富な資源を循環利用し、林業の成長産業化を進めていく。奄美産木材の利用拡大を進めたい」と話した。また、今年4月に開校した「鹿児島林業大学校」が担い手不足の確保につながると期待のも示した。

植樹祭は、山中に位置する町有地に移動して行われた。18日に町議らがボランティアで伐採・整地を行った2か所に苗木が植えられた。シャリンバイは、樹齢10年以上、直径7~8㌢になると、染料の主成分となるタンニンが凝縮され最適になるという。

褒章受賞者は次の通り。(敬称略)

【森林・林業功労者】▽種苗=恵豊和(龍郷町瀬留)▽鳥獣保護・狩猟=西田重彦(同町秋名)【林業技術競技会】▽恵み豊かな森林づくり部門(天然林改良施業林)・優秀賞=平田集落(宇検村)【学校環境緑化・学校林等活動コンクール・優秀賞(大島支庁表彰)】▽学校環境緑化=住用小(奄美市)【県環境林務部公共事業優良工事等・優良工事(大島支庁農林水産部長表彰)】▽治山事業=㈱榮建設(喜界町)▽林道事業=㈱伊東組(瀬戸内町)【優秀技術者(同)】▽治山事業=浜田勇樹(㈱榮建設)