「ティダの会」としての最後の収穫を終えた会員ら(22日、奄美市名瀬有良)
「ティダの会」〝畑じまい〟
会員高齢化、即売会も休止
奄美市名瀬有良集落で2008年から、伝統野菜「アッタドコネ(有良ダイコン)」の保存と継承に取り組んできたNPO法人「奄美ティダの会」(平田暉子(あきこ)理事長、会員50人)は、今冬の収穫を最後に、会による栽培・収穫活動を休止することになった。会員の高齢化が理由で、今後は会員個々での栽培を続け、次世代への継承方法を模索していく。10年から続けてきた朝市「ティダの環(わ)市」も休止される。
同会は08年に任意団体として設立、10年に法人化した。同年から開催してきた朝市は、地場野菜を求める人で行列ができるほどの人気だった。
22日朝、集落にある山裾の畑に会員ら18人が集合、最後の収穫に汗を流し、〝畑じまい〟とした。作業前には時折雨が降るあいにくの天候だったが、会員らは長靴を泥だらけにして100本以上を収穫した。
ダイコンは9月の種まき以降、残暑と暖冬の影響で成長が悪く、掘り返すと小ぶりのものが目立った。それでも、半分ほどは大きく育っており、ずっしりとした重さに成長していた。
設立以来、種まき・収穫・即売会には欠かさず参加してきたという奄美市名瀬の渡五美(いつみ)さん(76)は「島の伝統野菜がなくなっていくことが残念。若い人の手で、少しずつでも残してもらいたい」と祈るような思いを口にした。
平田会長は「アッタドコネの継承をどのような方法で行うかはこれからの問題。種を守りながら、考えていきたい。若い世代に引き継がなければならない」と話した。
同会が活動の柱としてきた「衣」「食」「住」に関する事業は、今後も継続していく。

