障がい者への「合理的配慮」を考慮した窓口対応について協議した「奄美地区障害者差別解消支援地域協議会」(3日、奄美市名瀬のアマホームPLAZA)
ぴあリンク奄美(正式名称・奄美地区障がい者等基幹相談支援センター)が主催する「2025年度奄美地区障害者差別解消支援地域協議会」が3日、奄美市名瀬のアマホームPLAZA(市民交流センター)であった。奄美大島5市町村の福祉担当課や関係機関から22人が参加。役場窓口での障がい者への対応について、「合理的配慮」の在り方を話し合った。
同協議会は、2024年4月施行の「改正障害者差別解消法」で、行政機関と民間事業者に障がい者への「合理的配慮の提供」が義務化されたことを受け実施している。
法の規定については、奄美大島商工会議所などが加盟事業者を対象に行った23年の認知度調査で「法律を知っている」約20%、「合理的配慮の義務化を知っている」約13%と極めて低い水準にあった。
「不当な差別的対応」が禁止されている市町村役場の窓口対応では、身体(視覚・聴覚・肢体不自由)、知的、精神、発達など、異なる障がいに対応する接遇スキルが求められる一方、研修などを受けていない職員も多く課題となっている。
参加者からは「目や耳の不自由な人への対応は筆談で行うが、時間を要する」「市役所には手話通訳者がおり、専用のスピーカー(対話支援機器)も用意されている」「パソコン画面で短文(10文字以内)での対話を繰り返し対応する」などの事例発表があった。
また、「手続きが煩雑な申請など、手間や時間がかかるのは事実。意思疎通が難しいこともある」「精神障がいや高次脳障害への対応も考えなくてはならない」といった複雑な問題への対処に苦慮する声も聞かれた。
市福祉政策課の當田加奈子課長は「合理的配慮は特別なものを求めていない。当たり前のこと(少しの手助け)を積み重ねていきたい」と話した。

