東京オーケストラMIRAI徳之島公演

東京オーケストラMIRAI徳之島公演

満員の観客を魅了した「東京オーケストラMIRAI」公演=12日夜、徳之島町文化会館

迫力のサウンドで魅了
クラシック定番や映画音楽

 【徳之島】徳之島町制施行60周年記念「東京オーケストラMIRAⅠが奏でる―オーケストラって楽しいな」の公演が12日夜、徳之島町文化会館ホールであった。クラシック音楽の定番から映画音楽まで、研ぎ澄ましたオーケストラ(46人編成)の生演奏の迫力で満員の観客らを魅了した。

 一般財団法人自治総合センター助成の2018年度宝くじ文化公演の一環。佐々木新平氏(指揮者)率いる東京オーケストラMIRAIは、オーケストラの魅力を幅広く知ってもらおうと15年に設立。クラシックに限らずジャズやポップス、ゲーム音楽など多彩なジャンルに対応する実力派の演奏家らで構成、音楽の世界に新たな未来を―と演奏活動している。

 満員(約6百人)の観客が見守るなか、モーツアルトの歌劇[フィガロの結婚]序曲で開演。ベートーヴェンの交響曲第7番イ長調作品92(第1~4楽章)などクラシックの定番曲を堪能させた。第2部は「慕情」、「タラのテーマ」、「ゴットファーザー」などおなじみの映画音楽も演奏。プログラム外で、大河ドラマ「西郷どん」オープニングテーマ曲もプレゼントして喜ばせた。

 奄美市名瀬から足を運んだ安楽龍子さん(66)は「オーケストラの演奏を生で聴きたかった。すごい一言だった。予定外の西郷どんテーマ曲にも感動した」。徳之島町内の60代主婦も「鑑賞機会の少ないオーケストラの演奏に感動し、時間があっという間に過ぎた」と感動していた。