児童５人と、保護者らが二手に分かれて競い盛り上がった五色綱引き
第71回龍郷町立円小学校（徳永順美校長、児童５人）・円集落（村田貞雄区長）合同大運動会が13日、円小学校体育館で開かれた。円集落は、先月末に襲来した台風24号による住家被害など〝爪痕〟が残っているが、名瀬在住円郷友会（村田満則会長）メンバー９人も応援に駆け付け、心一つにみんなで運動会を楽しんだ。
大会スローガンは「５人の力は無限大！心を一つにゴールを目指せ」。保護者、教職員、集落民、役場幹部ら70人以上が参加した。
参加者が入場行進した後、開会式があり、徳永校長は「台風の影響で運動会が延期となった。台風で被害に遭われた集落民にお見舞い申し上げたい。学校もガラスが割れ、フェンスが倒れる被害が出た。多数の人が参加し、待ちに待った運動会の日を迎えた。児童はこれまで練習してきた成果を発揮し一人一人が主役となり、思い出に残る運動会になるよう祈念している」とあいさつした。
会場を校庭から体育館に変更したため、当初の25プログラムから16プログラムに変更となった。全児童による応援合戦を皮切りに開始。かけっこ、五色綱引き、輪入れ、俵運搬競争、宝釣り大会などが次々と行われた。五色綱引きの中では、児童と保護者らが二手に分かれて綱引き対抗戦をする場面もあり、会場から声援が飛び交っていた。
白組団長を務めた德重隆成君（５年）は「やっと運動会ができてうれしい」、赤組団長の圓山結礼さん（４年）は「五色綱引きが楽しかった」、姫野楓雅君（４年）は「綱引きが楽しかった」、姫野千葵さん（２年）は「汗をかいたが、楽しい」、小学校で初の運動会に出場した德重音葉さん（１年）は「綱引きで勝ってうれしかった。汗かいたけど楽しかった」と話した。
名瀬在住円郷友会の村田満則会長（76）は「運動会には毎年参加してきた」と話し、この日、会員は輪入れ種目など楽しんでいた。
村田貞雄区長（67）は「毎年合同で運動会を開催してきた。今回は台風の後で、来られないお年寄りもいる。あすは集落民で台風被害の後片付けを予定している」と話した。