レスキューボックス販売開始

負傷動物保護に役立てて欲しいと呼びかける伊藤圭子院長

負傷動物を救って
いんまや動物病院 利用を呼びかけ

龍郷町中勝の奄美いんまや動物(伊藤圭子院長)が17日から、「どうぶつレスキューボックス」の販売を開始している。事故にあった野生動物を発見時、慌てることなく保護や搬送に役立てるためのもので、伊藤院長は「普段から車に常備し、負傷動物の命を救って欲しい」と呼びかけている。

伊藤院長によると、今年度ロードキル(交通事故)などで負傷した動物の搬入事例が、同病院でも70件ほどあるという(例年は40件ほど)。増加の原因は、「事故の多発もあるが発見者の増加も要因のひとつ。島民の動物保護意識が高くなっていると思う」と推測。鳥類の負傷搬入が大半だという。

同ボックスは、段ボール折り畳み式で30㌢×40㌢×30㌢、ワンタッチで組み立てができる。ふたを閉めると中は暗く静かになるので、保護された動物のストレス軽減にもなる。また同封の案内書には発見時の対応や注意点、連絡先一覧などが記載されている。

神奈川県の太平電機㈱ECOひいきプロジェクトと同病院が共同で開発。販売価格は1枚550円。専用ステッカーも別売り220円で販売。売り上げの一部は保護団体に寄付される。

伊藤院長は、「地域の役場やレンタカー事業所にも置いてもらいたい。地元住民のみならず観光客の車中にも備えてもらい、動物保護の意識をさらに深めて欲しい」と多くの利用を呼びかけた。

▽購入や問い合せは電話0997―62―3310または電話090―2085―2649奄美いんまや動物病院 ▽企業など大口注文は電話045―322―5055太平電機ECOひいきプロジェクトまで。