時短要請、来月7日まで延長

奄美大島5市町村 緊急事態宣言を継続
県内警戒基準「レベル2」に

県は19日、新型コロナウイルスの感染者急増を受け、警戒基準を「レベル2(警戒強化)」に引き上げ、県全域に爆発的感染拡大警報を発令した。これに伴い、奄美大島5市町村に出されている県独自の緊急事態宣言を継続。今月24日までとしていた奄美大島5市町村の飲食店への時短要請を2月7日まで延長することを決めた。

県庁で開いた対策本部会議で決定した。奄美大島5市町村への時短要請は25日~来月7日までの2週間を新たに延長。これまでと同様に営業時間は午後5時~同8時で、酒類提供不可(同一グループの同一テーブル4人以下)。第三者認証店を含め、要請に応じた飲食店には協力金が支払われる。

県の警戒基準は17日現在で、人口10万人当たりの療養者数61・4人、直近1週間のPCR陽性率13・7%、直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数55・78人の3項目が「レベル3」、病床使用率22・6%が「レベル2」の指標を上回っている。また、鹿児島市内で7~16日に感染した318人中181人が会食を伴うもので、全体の56・9%を占めている。

塩田康一知事は会見で「新規感染者のほとんどがオミクロン株に置き換わっている」と県内の感染状況を説明し、感染流行の「第6波が到来している」との認識を示した。レベル引き上げは、19日に過去最多の251人を上回る感染者が見込まれることなど、状況を総合的に判断した。まん延防止等重点措置の政府への要請については、重症や中等症患者が少ないことから「ここ数日間、見極めた上で判断したい」と述べた。

塩田知事は県民に基本的な感染対策とともに、離島往来の際のPCR検査実施、体調が優れない場合の早めの受診などを求めた。「感染爆発を防ぐため、県民の皆さまには引き続き協力をいただきたい」と呼び掛けた。

このほか、感染が拡大する鹿児島、霧島、鹿屋3市の飲食店へも21日から2週間の時短を要請。対象は奄美大島5市町村で1105店舗、県3市で9780店舗を見込んでいる。