33日間の短い梅雨明ける

気象庁は23日「奄美地方が梅雨明けしたとみられる」と発表。徳之島では夏本番を思わせる青空の下、熱い鉄人レースに沸いた=同日午前8時半頃、天城町ヨナマビーチ

伊仙、与論は平年の倍以上の降雨量
3日連続で熱中症警戒アラート発表

鹿児島地方気象台は23日、「奄美地方が梅雨明けしたとみられる」と発表した。平年(6月29日頃)より6日早く、昨年(同25日頃)より2日早い。梅雨入りは5月22日とみられるため、梅雨の期間は平年(48日間)の3分の2にあたる33日間の短さだった。梅雨期間中の降水量は伊仙と与論島で平年の2倍以上となるなど、観測した全地点で平年を上回った。

同気象台の発表によると、奄美地方は梅雨前線が離れ太平洋高気圧に覆われており、おおむね晴れ、「向こう1週間も、引き続き太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多い見込み」としている。

速報値による梅雨期間中の降水量(カッコ内は平年値)は▽名瀬627・5㍉(463・7㍉)▽笠利659・5㍉(400・6㍉)▽喜界島442・0㍉(340・0㍉)▽古仁屋643・5㍉(427・9㍉)▽天城644・0㍉(377・2㍉)▽伊仙790・5㍉(372・2㍉)▽沖永良部542・0㍉(343・1㍉)▽与論島642・5㍉(315・1㍉)。各地で平年値を上回り、伊仙(平年比212%)と与論島(同204%)は平年の2倍以上の降水量となった。

梅雨明け前の22日には奄美地方各地で今年の最高気温を記録、23日も奄美市名瀬で午後2時21分に33・7度まで上昇した。

環境省と気象庁は奄美地方に22、23、24日と3日連続で「熱中症警戒アラート」を発表。大島地区消防組合管内では22日に熱中症疑いの搬送が1件ある。今後1週間は32~34度の気温が続くと予報されていることから、こまめな水分補給を呼び掛けている。