荘内南洲会(山形)が住民らと交流

西郷南洲謫居跡など巡り遺徳をしのんだ荘内南洲会の会員たち(24日、龍郷町龍郷)

隆盛と愛加那の長男菊次郎が誕生した居住地跡、西郷小浜公園でシマ唄や八月踊りが披露された

西郷の遺徳を訪ねる
龍郷町で研修旅行

 山形県酒田市で西郷南洲翁(西郷隆盛)の顕彰活動に取り組む(公財)荘内南洲会(小野寺良信理事長)が24日、研修旅行で龍郷町を訪れた。会員24人が西郷南洲謫居(たっきょ)跡など西郷ゆかりの地を見学。地元住民らとの交流会もあり、西郷の遺徳を通し親睦を深めた。

 同会は西郷ゆかりの地を巡る研修旅行を鹿児島市や奄美大島、沖永良部島などで開催。奄美大島での研修は2020年2月以来12回目を迎え、竹田泰典龍郷町長や荘内南洲会の会員である安田壮平奄美市長、同町の志塾・西郷塾(久保明雄塾長)の講師、安田荘一郎さんらが町内各地を同行した。

 この日、奄美大島入りした一行は西郷が潜居のため上陸したとされる西郷松本舗の敷地(久場)を訪問。西郷南洲謫居跡(龍郷集落)へ移動後、近隣に建つ愛加那の墓へ花を手向けた。

 昨年3月に竣工した西郷小浜公園(同)では、龍郷小学校の児童ら龍郷集落の住民が一行を出迎え、交流会を開催。長男菊次郎が誕生した第二の居住地跡でシマ唄や八月踊りを披露。六調を共に踊り親睦を深めた。

 小野寺理事長(75)は「西郷さんの人生は49年で終わるが、奄美で過ごした3年2か月が最も幸せだった時間であり、集落の方との交流や自由奔放な子どもたちの姿を見て改めて実感できた。今後、2年に1度、奄美大島で研修旅行ができたら」と話した。 

 龍郷集落の國分邦一区長(77)は「西郷さんを敬愛する両地の交流が図れ、集落の文化も伝えられたと思う。これを機会に観光客らの受け入れ体制の整備へつなげていければ」と語った。

 研修は2日間の日程。25日は奄美市名瀬芦花部の南洲神社を巡る。

 戊辰戦争(1868~69年)終結後、新政府軍総司令官の西郷は戦後処理で賊軍の庄内(荘内)藩に対し、寛大な処置を指示。旧庄内藩の有志らが「南洲翁遺訓」を発行したほか、西郷をまつる南洲神社(山形県酒田市)が建立された。