メヒルギを植樹する龍郷町の議員や職員たち
野鳥が再び憩う池に
とおしめ地区調整池、工事完了
龍郷町は21日、貯水能力回復に向けて整備を進めてきた浦の橋立とおしめ地区の調整池の工事完了を祝い、植樹式を行った。竹田泰典町長のほか、議員や職員約30人が参加し、かつて羽を休めていた野鳥たちが再び池に戻ることを願い、メヒルギの苗木160本を植えた。
町は、河川の氾濫や干潮の増水に伴う水被害などの早期防止を目的に、2022年に同工事に着手した。池底に堆積(たいせき)した土砂を搬出するため、かつて繁茂していたマングローブ林は、やむなく伐採し取り除かれていた。
苗木は、調整池の一部苗を移植しようと検討したものの、工事への支障などを理由に断念した。苗木は、池にあった種子を生かし、民間業者が育てたものを使用した。
式で竹田町長は、「調整池としての機能も回復し、災害時に役立つ整備ができた」と工事完了を報告した。苗木を手にした参加者らは、池の公園側の外構に沿ってメヒルギを次々と植樹。マングローブ林への成長や、鳥が憩う場としての再生を願った。
今後は池の道路側の外構にもオヒルギ80本を植えるという。池の面積は約1万4000平方㍍で、工事では約6200立方㍍の土砂が撤去された。総事業費は、2か所の排水路工事を含め約7000万円。総務省の緊急しゅんせつ推進事業を活用し、国が70%を負担する。
同町農林水産課の迫地政明課長は「防災の観点、自然環境、景観含めた相乗効果が見込める。成長した木が種を落とし、また植栽地が広がれば」と話した。

