渇水状況の確認や対策について話し合った参加者ら(27日、知名町)
水不足による農作物影響懸念
「ローテーションブロック」徹底を
サトウキビにロール現象
【沖永良部】沖永良部地域農業用水渇水対策連絡調整会議が27日、知名町の地下ダム中央管理所会議室であった。関係機関から18人が参加。各地域の渇水状況を確認し、対策を話し合った。
同会議は、渇水が予想されるのを前に、水源利用や対策等の調整を行うのが目的。県沖永良部事務所や九州農政局沖永良部農業水利事業所、南3町の関係機関などで構成される。
今年の奄美地方の梅雨期間(先月19日~今月19日)における雨量は、沖永良部地域が175・5㍉で平年値の56%程度だった。6月20日以降、ほぼ雨は降っていない。
ため池や貯水池など農業用水の貯水率は、沖永良部地下ダムが27日現在で99%、20日現在で和泊町83・5%、知名町75・4%、与論町85・7%となっている。
報告では、県沖永良部事務所農業普及課が「曜日ごとにかん水する順番を決めるローテーションブロックを農家へ周知していく」と説明。九州農政局沖永良部農業水利事業所は「先週末から水の使用が急激に増えている。ローテーションブロックを計画通り守れば、今後も貯水率を確保できる見込み」とした。沖永良部花き専門農協は「8月出荷のキクが、高温障害で開花遅延を起こさないよう夜の地温を下げるために水が必要になる期間がある」と話した。
このほか、水不足によるサトウキビのロール現象の発生が確認されているとの報告や、畜産用飼料畑の生育を心配する意見なども出た。
県沖永良部事務所の牧元禎治所長は「渇水は深刻な問題。関係機関で協力し、被害を最小限に抑えたい」と語った。

