家庭菜園で発見傾向

与論町が全戸に配布している適切な防除、不要な果実の除去・廃棄を周知するリーフレット

 

 

セグロウリミバエ幼虫などの寄生
与論町は栽培自粛や除去呼び掛け

 

 

 主にウリ科の果菜類に被害を与える重要な害虫セグロウリミバエは、放置すると定着につながる可能性がある幼虫やさなぎの果実への寄生は、家庭菜園を中心に見つかる傾向にある。トラップ(わな)調査による誘殺数が最も多い与論町ではウリ科作物の家庭菜園での栽培自粛や除去を町民に要請、協力を呼び掛けている。

 ゴーヤー(ニガウリ)などウリ科植物の移動制限の「緊急防除」が実施されている沖縄県では、家庭菜園のウリ科生果実で寄生が確認されている。奄美群島でも家庭菜園での栽培は注意が必要だ。

 県経営技術課によると、寄主果実調査により幼虫などの寄生が確認されたのは、和泊町(確認日7月7日)、知名町(同6月11日)、与論町(同6月11日と16日)。寄生の有無は公表しているものの、件数は公表していない。3町で4回確認されているが、同課は「カボチャやキュウリといった家庭菜園での作物を中心に幼虫等の寄生が見つかる傾向にある」と指摘する。

 与論町産業課によると、台風などにより海上がしけた場合に定期船が接岸できない欠航割合が群島内の他島に比べて多い同町では、欠航による影響で小売店などの品不足への備えとして、自給分は自ら栽培しようと庭先などで季節の野菜を栽培する町民が多いという。「寄生果実が断続的に発見されている」ことから、家庭菜園を含めて町は適切な防除や不要な果実の除去・廃棄を呼び掛けるリーフレットを全戸に配布している。

 同課は「ウリ科の作物ではアカウリやトウガン、カボチャなどが栽培されているが、家庭菜園ではほとんどが薬剤を散布しない無農薬栽培。駆除が難しいだけに発生源になる可能性がある。町民の皆さんには家庭菜園の自粛やウリ科作物の除去をお願いしている」と説明する。発生を抑制するには町民の理解がポイントになりそうだ。

 なお、リーフレットでは町民・生産者へのお願いとして▽適切な防除(防虫ネットや農薬散布)▽不要な果実を野外に放置しない▽オキナワスズメウリなどウリ科雑草の除去▽ウリ科作物の島内消費▽適切な防除ができない場合は栽培自粛―などを掲げている。