前年度と同じ11点が出品され、審査により高品質な仕上がりが指摘された第10回奄美大島・喜界島マンゴー品評会

初の受賞で最高の金賞を獲得し喜ぶ川島博さん
第10回奄美大島・喜界島マンゴー品評会(県園芸振興協議会大島支部主催)が6日、県農業開発総合センター大島支場であった。両島の5市町村から前年度と同じ11点の出品があり審査の結果、瀬戸内町於斉(加計呂麻島)の川島博さん(69)が金賞を受賞した。川島さんは3回目の出品で初の受賞が最高賞となり、今回の出品では最も糖度が高かった。
両島におけるマンゴーの生産振興及び技術向上、プレゼント企画により広くPRを目的に開催。今回は奄美市4点(名瀬、笠利各2点)、龍郷町、宇検村各1点、瀬戸内町2点、喜界町3点の出品があり、審査は大島支場の福田健支場長を審査委員長に、同支場や大島支庁農政普及課、JAあまみ大島事業本部の果樹担当者ら6人で実施。外観品質は果皮の着色・障害(病害虫の被害など)・玉ぞろい、内容品質は糖度を審査項目に、金賞1点、銀賞と銅賞各2点を選出した。
品質分析により、糖度の平均は16・1度で、前年度(15・1度)より1度高かった。最高は17・6度と前年度(17・5度)とほぼ同じで、高品質のマンゴーが生産されている。講評で福田支場長は「今年度産のマンゴーの生育状況は、春先の開花期に極端な低温が続いたことにより、着果量の少ない園や小玉果の多い園が見られた」と述べ、出品マンゴーについては糖度が高い数字で安定していることから技術向上を指摘した上で、金賞を受賞した川島さんの果実について「糖度は17・6度と最も高く、外観の点数も優れており、総合で1位となった。外観、内容とも素晴らしい果実だった」と評価した。
川島さんは品評会に出席。「前回は4年ぐらい前に出品したが、金賞受賞の発表にびっくりした」と驚いた様子を見せた。3連棟の鉄骨ハウス(面積8㌃)で栽培に取り組み、10年ぐらい続けているという。当初はカボチャ農家だったが、現在はマンゴーのほかドラゴンフル―ツなど果樹に切り替えている。「7月中旬から収穫に入り、今月15日頃まで続く。個販で出荷しているが、糖度の高さからだろうか口コミで年々注文が増えている」と川島さん。近くに製糖工場があり、「サトウキビの搾りカスであるバガスを土壌にまいており、これが他の農家の栽培と異なる部分。糖度の上昇につながっているかもしれない」と語った。
大島支庁農政普及課によると、今年度の両島のマンゴー生産は栽培戸数179戸、面積19・2㌶、51・8㌧の量を見込んでおり、春先の低温が着果に影響したことで生産量は前年度(71・4㌧)を下回りそう。
なお、今夏の高温により果実外観の日焼けが一部で出ているが、関係機関は「遮光ネットを張ることで色抜けを軽減できる。農家にとっては投資になるが、品質を安定させるため取り組んでほしい」と呼び掛けている。
金賞以外の受賞者は次の通り。(敬称略)
銀賞=高岡果樹園(喜界町)、榮貴之(奄美市笠利)▽銅賞=泰山峯喜(喜界町)、杉浦陽紀(宇検村)

