「アジアンカフェ」でベトナムフォーを食べる入場者(9日、奄美市名瀬のグリーンストア末広店特設会場)
東南アジアや東アジアの文化・食文化を紹介する「奄美アジアンフェア~奄美とアジア・世界をつなぐ」が9日から奄美市名瀬のなぜまち商店街、グリーンストア末広店特設会場で始まった。会場では、日本と関係の深いベトナムの暮らしや気候、民族衣装を紹介。店内に設けられた「アジアンカフェ」では、ベトナム料理フォー(麺料理)や中国のマーラータン(麻辣湯=春雨スープ)などを味わう人でにぎわった。
奄美名瀬ライオンズクラブ(里綾子会長)主催。外国人労働者が徐々に増えつつある奄美群島において、多文化への理解を深めてもらおうと企画した。
店内・店外とも異国情緒を感じさせる装飾が施され訪れた人は、ベトナムの首都ハノイのバイク渋滞の様子や満月の夜行われるランタン祭りなどの写真に目を向けていた。
アジアンカフェには、開店と同時に客の姿が。頼んだフォーをスマートフォンで撮影し、すぐにSNSにアップする若者や、バインミー(ベトナムのサンドイッチ)を口いっぱいほおばる子どもの姿が見られた。
黒ゴマ団子、ダージーパイ(台湾の鶏のから揚げ)などを持ち帰り用に注文した井根町の75歳の女性は「奄美では珍しいものばかり。働いている外国の人は愛想がよく笑顔で接してくれる」「母国の食べ物や暮らしぶりを紹介して、お互いが理解し合えるいい機会になる」と話した。
里会長(47)は「外国人材は、介護・建築などの分野の労働力として今後も必要。お互いの文化を理解し合い、力を合わせて奄美経済を盛り上げていければ」とフェア開催の意義を語った。
同フェアでは10日午前11時から、フードバンク奄美(小野隆三理事長)による生活支援を目的とした食品配布(無料)が行われる。小野理事長は「お気軽にどうぞ」と来場を呼び掛けている。
フェアは10日まで。カフェは継続して営業する。

