戦争の記憶をアーカイブ化

竿田富夫さん(奥)の話を聞き取る参加者ら(28日、和泊町)

グラマン機の機銃掃射日本軍機が墜落
和泊町 体験者から聞き取る

【沖永良部】戦後80年に合わせ、和泊町の戦争の記憶を継承するプロジェクト「和泊の戦中・戦後アーカイブプロジェクト」のプレイベントが28日、同町役場結いホールであった。地元住民7人が参加し、戦争体験者2人の証言に耳を傾けた。

戦争体験者から聞き取った証言をアーカイブ化(保存)することが目的。「わどまり学」創生事業の一環。11月のプロジェクト開催を前に体験会が開かれた。

今回、戦争を体験した同町国頭字の竿田富夫さん(89)と同町瀬名字の瀬川茂盛さん(92)の話を聞き取った。

竿田さんは、グラマン機による機銃掃射や竹やり訓練の様子などを、身ぶりを交えて説明。終戦当時を振り返り「誰も終戦のことを言わなかった。グラマン機が来なくなったので戦争が終わったと思った」と話した。

瀬川さんは、同町内喜名沖に墜落した日本軍機に乗っていた兵士たちについて「足を負傷した兵士が瀬名の公民館に運ばれ、そこで亡くなり、残り5人は越山の兵舎に連れて行かれた。このことは口外しないようにと命令があった」と語った。

参加者からは、戦時中の学校生活や防空壕(ごう)掘りの状況などについて質問があった。

池田友愛さん(17)は「今まで聞いたことがない話ばかりだった。戦争で勉強ができないのはつらいと感じた」と話した。

聞き取り調査後、同町歴史民俗資料館に移動し、防空壕や戦車壕など町内に残る戦跡を巡った。