ノネコ捕獲検討会

委員や関係者が協議した2025年度奄美大島における生態系保全のためのノネコ捕獲等に係わる検討会

新規わな、探索犬導入検討へ
トラップシャイ捕獲に向け

 環境省が主催する「2025年度奄美大島における生態系保全のためのノネコ捕獲等に係わる検討会」(座長・石井信夫東京女子医大名誉教授、検討委員5人)が24日、奄美市名瀬のアマホームPLAZAであった。12月末時点の25年度のノネコ捕獲数は45匹で、捕獲が始まった18年7月からの総数は772匹となった。協議では、わなを極端に避けるノネコ「トラップシャイ」の捕獲が課題に挙げられ、新たなわなの開発、探索犬の導入などを検討していくこととした。

 ノネコ捕獲は生態系の保全を目的に、環境省と県、5市町村が策定したノネコ管理計画に基づいて始まった。この日は、学識経験者で構成する委員や関係者らが出席した。

 環境省によると、25年度は新たな重点地域に加えた赤尾木、西古見を含め計19地域で捕獲作業を行った。作業地域全体の面積は648・7㌔平方㍍で、作業道路距離は657・3㌔㍍。奄美大島全体の約91%を占める面積で実施した。同省は「捕獲作業により開始以降のノネコ個体数は減少した。冬季に増加した地域もあるが、重点地域として一定期間捕獲圧をかけ続けることで地域内の低密度化が図られている」と報告した。

 残りの未実施地域の節田と赤木名については、昨年12月からモニタリングを開始しており、今後の撮影状況を見ながらわなの設置を精査していく。

 課題に上がった、わなにだまされないトラップシャイの捕獲に向けては、新規わなの導入も視野に捕獲技術の開発を戦略的に進める。具体的には、わなの改良を進めながら、場所を特定できる探索犬を組み合わせることで、新たな捕獲体制の構築を目指す。27年度中に策定予定の次期管理計画を念頭に、調整や協議を進めることを確認した。

 同省奄美群島国立公園管理事務所の広野行男所長は会後、「今後はトラップシャイ捕獲へ探索犬を導入できるかどうか検討に入る。新しいわなについてもしっかりと検証していきたい」と話した。