与論島2番目に高い「★★」

「ミシュラン・グリーンガイド」サイトで与論島など奄美が高評価で各付けされた(同社ホームページより)

ガイド掲載記念式典に出席した伊東部長(右から二人目)とミシュランマンほか関係者(奄美空港内)

ミシュラン・グリーンガイド 格付けで高評価
大浜海浜公園や大島紬村など3スポットも

 日本ミシュランタイヤ(東京都)は11日、奄美群島の観光地や観光施設を星の数で格付けして紹介する「ミシュラン・グリーンガイド奄美群島WEB版」(仏語、英語)を同社ウェブサイト上で公開した。日本を訪れる外国人観光客向けに厳選した奄美の35カ所(沖縄本島一部含む)を初掲載。寄り道する価値があるとして、2番目に高い評価「★★(2つ星)」を与論島に与えたほか、大島紬村(龍郷町)、大浜海浜公園(奄美市)、大金久海岸・百合ケ浜(与論町)も「★★」に選ばれており、海外からの入込増が期待されている。

 世界的な権威として知られる同ガイドは、飲食店・レストランやホテルを評価する「ミシュランガイド」と同様、仏国のタイヤメーカー・ミシュランが発表。各国の観光地を、▽1つ星=興味深い場所▽2つ星▽3つ星=そのために旅行する価値あり▽無印―で各付けし、掲載している。

 同社によると、今年5月、ガイド編集者が奄美群島各地を1週間巡り、価値を調査。取材したフランス人編集者は奄美群島について、「観光のためのインフラを最小限にとどめながら、外国人をやさしく受け入れてくれた」とまとめ、サイト上では与論島について「奄美群島の最南端にあり、群島で最も楽しい島。全体を素晴らしいビーチが取り囲んでいる」などと紹介している。

 内訳をみると、最高の「★★★」はなかったものの、「★★」は4カ所、「★」は奄美大島2カ所、喜界島2カ所、徳之島5カ所、沖永良部島4カ所、与論島2カ所、沖縄本島1カ所(慶佐次湾)。この結果について同社広報は「多くのエリアが高く評価されている」との見方を示した。

 同日、奄美市笠利町の奄美空港内でガイド掲載を記念したセレモニーがあり、同社の伊東孝泰・事業開発担当部長、公式キャラクター「ミシュランマン」、日本航空の本田俊介執行役員が出席。主催した(一社)奄美群島観光物産協会代表理事の朝山毅市長は「世界に発信できるガイドでの紹介は喜ばしい」と述べ、今後の交流人口増に期待感を表した。

 会見した伊東部長は「外国人旅行者から見て、魅力ある地域だけでなく、各島の文化や歴史を含めて理解してくれた」と掲載内容を総括。その上で「来島した旅行者によるSNSなど口コミでの広がりが期待され、奄美の観光増につながれば」と語った。

 今回公開した情報の一部は、書籍「ガイド・ジャポン」改訂第6版(発行日未定)に掲載される予定という。