受賞作品と長谷川千代子さん＝12日、知名町の沖永良部芭蕉布工房＝
全国伝統的工芸品公募展 芭蕉布で帽子制作
【沖永良部】２０２１年度全国伝統的工芸品公募展（伝統的工芸品産業振興協会主催）で、知名町下城の沖永良部芭蕉布工房代表、長谷川千代子さん（82）が制作した帽子「キャプリーヌ」がバイヤー賞を受賞した。
公募展は、伝統的技術や技法に新しいアイデアを取り入れた市場性のある伝統工芸品を全国から公募している。今回２５４点の応募があり、入選97点のうち、バイヤー賞を含む15点を入賞作品に選んだ。
芭蕉布をおしゃれに使ってもらおうと、婦人用の帽子「キャプリーヌ」の制作に取り組んだ。仕立ては、アトリエ・テンの鈴木友佳子さんに依頼。帽子に付けられた芭蕉布のコサージュにもこだわった。
入賞の知らせに長谷川さんは「芭蕉布の製品は、長い間使ってもらえるよう心を込めて作っている。これからも多くの人に好まれる作品を作っていきたい」と笑顔を見せた。
今月17日から来年１月６日まで、伝統工芸青山スクエア（東京）で開催される優秀作品展で展示される。