神田の居酒屋がライブ配信と飲食業を本格再開

久永さんは「奄美の島イモーレ(作詞・佐藤文子、作曲・金子奈保美)」も披露した

久永さん(写真奥)の熱いライブを見守る出身者たち

久永さとみさん感激の出演

【東京】まん延防止等重点措置が解除され、飲食店に灯りが戻るなか奄美料理が自慢の居酒屋で、シマ唄ライブ配信が本格再開した。3月27日には久永さとみさんが出演。待望のイベントに出身者らが店を訪れ、料理と唄に酔いしれていた。
 
シマ唄のライブ配信を本格再開させたのは、神田駅南口すぐの「居酒屋『奄美』」(千代田区神田鍛冶町1―2―10)。同店は神田駅西口で28年以上営業していた「小料理・歩(あゆみ)」がJRの再開発に伴って閉店、新たに、結いの島グループ「結ジャパン(株)」の協力によって2021年3月6日に新装オープンしたもの。「奄美料理と黒糖焼酎、シマ唄ライブも楽しめる」と出身者らに期待されたものの、コロナ禍で他店と同様に営業時間の短縮、休業、デリバリーなどで対応せざるを得なかった。

一方で「店はクローズしているが、ライブはやる」と配信にはこだわり、月4回ペースで継続してきた。1月からはユーチューブでの視聴が可能に。そしていよいよ3月22日から、通常営業となり27日に、奄美市出身の久永さとみさんを迎えライブ配信を行った。

久永さんは、「奄美のさすらい千鳥」「スラヨイ黒糖」などを熱唱。また「歌えるうれしさの半面、(戦争報道で)罪のない人たちが亡くなることに胸が痛んだ」。様々な感情が交錯し涙ぐむ場面も。洋楽も入った約2時間に「心が洗われる」「感動した」などメッセージが投稿され、訪れていた出身者らも盛んに拍手を送っていた。居酒屋とライブが「そろい踏み」となった同店は、シマの物産も用意。カウンター3人、4人掛けのテーブルが4席で、体に無害な次亜塩素酸、イオンクラスター、オゾン発生装置を備えている。

同グループ代表理事の井藤守仁さんは「安心、安全な環境ですが、三密を避けながら奄美料理とシマ唄などのライブを楽しんでほしい」と語っている。問い合わせは03・6260・7033