宇検村「こども博士発表会」

「マングースバスターズはケンムンだった」とする「発想力」が評された「ケンムンものがたり」を発表した(左から)阿室小5年・富岡優君、同6年・宮原航太君(18日、宇検村湯湾・元気の出る館)

自ら考え表現・発信
自然・文化・地球温暖化対策など研究

 2022年度やけうちっ子環境学習・世界自然遺産博士講座が18日、同村湯湾の村生涯学習センター「元気の出る館」であった。第8回「世界自然遺産こども博士発表会」と題し、村内の小学校2校から児童16人全7組がステージ上で、同講座で学び、研究した成果を披露。保護者や教諭らが見守る中、約1年間にわたる講座が、無事最終回を迎えた。

 村教育委員会主催。持続可能な社会のつくり手を育成することを目的に昨年度から始まった村環境プログラム。今年度は5月開講以来、奄美群島の希少種、文化、環境問題など多岐にわたる内容で同村内の児童生徒と保護者らを対象に講座が開かれた。

 発表会では児童たちが、「表現・発信する」をテーマに一人またはグループごとに、同講座などを通し、研究した成果を披露。絵・演劇・詩など様々な表現方法で、奄美の生き物、ケンムンに関する新解釈、学校内での取り組みなど発表された。

 地球温暖化について「1分の節電で世界を救う」と題し、田検小6年の児童4人が発表。
学校内の節電による二酸化炭素削減の取り組みを報告。森山姫衣=きい=さん(12)は「授業を通し学校の節電をみんなで考えた。緊張したが上手く発表し伝えられた」と笑顔で話した。

 阿室小中学校の岩切敏彦教諭(60)は講評で「みんなとても素晴らしかった。(今後も)自分の考えをまとめて、表現していく力を身に付けてくれたら」と希望を述べた。

 発表内容は次の通り(敬称略、発表順)。

 ▽「大島紬と奄美の自然」田検小4年・久林蓮也▽「ぼくのすきなあまみのいきものたち」阿室小1年・保岡心瑛=こころ=▽「ケンムンものがたり」阿室小5年・富岡優、6年・宮原航太▽「のぞいてみよう森の中・観察しよう川の中」阿室小4年・宮原怜▽「ようかいきのこじじいと奄美の生き物」田検小2年・松元穂香▽「ケンムンも人間も一緒に奄美にいるんだよ!」阿室小1年・髙島恭嘉=くか=、2年・宮原和玖=わく=、3年・池田カンナ、同・上米良心菜=ここな=、同・髙島恋嘉=こか=、同・宮上美玲▽「1分の節電で世界を救う」田検小6年・伊元白飛=はくと=、同・久林煌明=こうめい=、同・森山姫衣、同・森更紗=さらさ=