部員考案、「奄高定食」発売へ

考案した「奄高定食」を前に部員と高野さん(後列中央)

3月4日、島とうふ屋で
一日限定販売

 奄美高校商業倶楽部(下川智子顧問、部員12人)の1年生らが考案したメニューを採用した「奄高定食」が3月4日、龍郷町の㈲高野食品が経営する豆腐料理専門店「島とうふ屋」の一日限定ランチとして提供される。18日は、調理を手掛けた代表取締役の高野壮史さんが、自慢の豆腐をたっぷり使って完成させた限定定食を披露。試食した部員らは「栄養バランスもよく華やかな定食。当日はみんなで食べにきて」と呼び掛けている。

 商品開発は同店の協力を得て昨年4月にスタート。市場調査や試作を重ね、昨年9月には豆腐や湯葉(ゆば)、おからを使ったメニュー12品を部員が考案し、高野さんに提案していた。

 完成した定食は、豆腐ナゲットのトマトソース和えをメインディッシュに、揚げ出し豆腐やくみ上げ湯葉のほか、副菜にご飯、汁物など計10品をボリューム満点に配膳。デザートには豆乳バナナスムージーがつくなど、ほとんどのメニューを部員のアイデアからアレンジした。

 試食会では、高野さんが「豆腐ばかりでバランスが難しかった。食感や味付けなどで工夫した」と開発秘話なども披露。「試行錯誤したが、若いアイデアに刺激を受け、私たちの方も学ばせてもらった」と感謝した。

 情報処理科1年の大原華美さんは「ナゲットはチーズとトマトの相性がよく、もやしなどのシャキシャキがアクセントになっているなど、どの料理にも工夫を感じた」と舌鼓。「量があるけど野菜もいっぱい取れてヘルシー。一人でも多くの人に食べてもらいたい」と笑顔で話した。

 3月4日の営業時間は、午前11時~午後4時45分。数量限定(50~70食予定)で売り切れ次第終了となる。

 部員らは販売までの期間、ポスター制作や広報活動などにも取り組んでいく。