上武大硬式野球部キャンプ入り

地元特産品を受け取る上武大公式野球部の鳥巣主将(右)=13日、徳之島町

2度目の「大学日本一」目指す
徳之島町

 【徳之島】2007年から徳之島町で春季キャンプを続け、13年に初の大学野球日本一を達成した群馬県の上武大学硬式野球部(谷口英規監督)の選手・スタッフ一行59人が13日、同町入り。亀徳新港では官民挙げた特産品贈呈で激励を受け、2度目の全国制覇に闘志を示した。滞在は20日まで。15日午前は天城町で東京農業大学硬式野球部とのオープン戦も予定している。

 上武大硬式野球部の同町キャンプは、谷口監督と同島出身者の縁で07年2月、総勢104人の初来島で開始。宿舎は同町亀津のホテル。練習拠点は同町健康の森野球場。第62回全日本大学野球選手権(13年)で初優勝、念願の大学日本一を達成した。

 一行は鹿児島を経て定期船で亀徳新港へ。天候不良で鹿児島出港が3時間近く遅れたが、疲れた表情も見せず亀徳新港での歓迎セレモニーに臨んだ。

 高岡秀規町長は、天候不良時の練習環境が無いにも関わらず毎年来島していることに感謝した上で、「17年度は雨天練習場を予算化して造る計画。練習しやすい環境を整え、隣の天城町と連携して練習試合もできるようにしたい。国立公園、世界自然遺産の島で練習をして全国優勝を」と激励。

 一行には、宿舎ホテルの西川グループが「長寿の水」、㈲宮本商店が豚肉30㌔・豚足50人前、アグリ徳之島がバレイショ40㌔、JAあまみ徳之島地区果樹部会がタンカン30㌔、町がシークニンジュース3ケースなどを手渡して励ました。

 鳥巣誉議=とりすたかのり=主将(現3年生)は「(2度目の)日本一に向けてこの徳之島でしっかりと準備をしたい」とお礼。期間中は「この暖かい環境で、実戦的な練習を中心に技術を培っていきたい」と話した。

 8日から天城町でキャンプ中の東京農大とのオープン戦は、15日午前10時から同町野球場で、連続2試合を予定している。