奄美博物館、夏の企画展始まる

奄美大島に生息する生き物の剥製などを展示・解説した企画展「生きものあふれる奄美大島」

身近な生き物、剥製や標本で
動物や鳥、昆虫など約700点

奄美市立奄美博物館で20日、島の自然で身近に見られる生き物の剥製(はくせい)や標本が並ぶ夏の企画展「生きものあふれる奄美大島」が始まった。同館が所蔵する動物や鳥の剥製、昆虫の標本など約700点が迫力満点に展示され、人との関わりや生態を解説している。8月29日まで。

希少種や固有種に限らず、奄美大島に身近に生息する生き物を知ってもらおうと企画。この数の剥製・標本が一堂に会する展示は初めてで、哺乳類9点、鳥類39点、爬虫(はちゅう)類4点、昆虫類640点の剥製や標本をグループごとに展示したほか、写真81点、解説パネルも飾られた。

会場には、アマミノクロウサギ、オーストンオオアカゲラ、アマミヤマシギなどの固有種をはじめ、スズメ、ネズミ、ヘビ、チョウ、クワガタといったおなじみの動物や昆虫たちがずらりと並んだ。島民でもよく姿を混同するといわれるルリカケスとイソヒヨドリはその特徴をパネルで解説し、違いを確認できるようにした。近年、生活圏に姿を見せるようになったケナガネズミのパネルでは、その経緯や目撃場所を紹介し、これからの保護の在り方なども問うている。

調査で奄美大島に訪れたという名古屋工業大学大学院2年の小川夏美さん(24)は、「本土では見かけない動物たちで、ルリカケスが鮮やかできれい。実際のサイズや毛並みなどが本当にリアルに実感できる」と笑顔だった。

企画展を担当する平城達哉学芸員は「島に生息する生き物全般を幅広く並べた。夏休みに親子で気軽に訪れて」と話した。

時間は午前9時~午後5時。入館料は、一般310円、高校・大学生150円、小中学生100円。ただし期間中に限り市内在住の小中高生は無料となっている。