名瀬港に初めて入港した奄美海上保安部所属、巡視船「あまみ」(3日午前9時頃、奄美市名瀬)
奄美海保所属「あまみ」 南西諸島警備など体制強化
名瀬港
今年3月24日、奄美海上保安部に就役した大型巡視船「あまみ」(平野恵三船長、3500総㌧)が3日、奄美市の名瀬港(観光船バース)に初入港した。同保安部への巡視船の配備は「かいもん」「あまぎ」に次ぎ、過去最多となる3隻目。南西諸島を巡る領海警備や海難救助などに向け、更なる体制強化を図る。
「あまみ」は全長120㍍、幅14㍍。ヘリコプターの飛行甲板を設置。遠隔放水銃や2門の40㍉機関砲、最新型の遠隔監視装置などを搭載。大型巡視船「あまぎ」(1300総㌧)と比べて船体は大きく、荒天時の活動機会も増えるとみられる。乗組員数42人。
岡山県玉野市の三菱重工マリタイムシステムズが建造し、船価は121億円。名称は1992年から旧名瀬海上保安部、2004~24年まで佐世保海上保安部(第7管区)へ配属替えした350㌧型巡視船「あまみ」を引き継いだ。
この日、午前9時頃、名瀬港に入港。「あまぎ」の船長も歴任した平野船長(56)は「監視装置の視認性など機能も向上した。安全運航を徹底し、各種訓練に励みたい」と話した。
大場伊佐大部長(49)は「九州南西海域工作船事件(01年)に毅然(きぜん)と対した先代の名前を継承している。自然災害への対応を含めて、さまざまな島民の安全安心に貢献したい」と語った。
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政府は22年12月、「海上保安能力強化に関する方針」を閣議決定し、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海警備や海洋権益の確保など重点事項6分野を策定。全国の海上保安部で巡視船や航空機の増強、無人航空機の導入などを進めている。

