島ムニ継承へ意見交換

島ムニ寸劇の披露などで盛り上がった情報交換会(1日、和泊町)
講演した駒澤大学の三樹陽介准教授(1日、和泊町)

「なぜ方言を伝えていくのか」考える
和泊町の推進協議会

【沖永良部】和泊町島ムニ(方言)継承推進協議会では、6月2日を「島ムニ」の日に設定している。1日、島ムニの保存継承について考える情報交換会が和泊町中央公民館であり、住民ら約30人が参加した。

情報交換会は、島ムニむんちゃの島ムニ保存会が主催。今回で4回目。

最初に、駒澤大学文学部の三樹陽介准教授が「なぜ方言を伝えていくのか」をテーマに講演。方言の保存継承に対して効率性や経済性の面から懐疑的な意見があるとした上で、「言語の保存継承は、何かに役立てることや活用させるためではない。言語自体が内包するものを次の世代へ伝えていくため」と説明。国内での方言研究や保存継承活動の状況を踏まえ「教えてくれる話者がまだいることは心強い。沖永良部島は方言が色濃く残っている。この恵まれた環境を利用していくことが大事だ」と述べた。

意見交換では、参加者から「方言を話せる人と一緒にいることで少しずつ聞き取れるようになった」「昔の言葉が出てくると高齢者たちが喜ぶ」「継承活動にAI(人工知能)を活用できないか」などの意見が出た。

このほか、島ムニ寸劇の披露や民謡の演奏に加え、鹿児島大学の学生が昔話・桃太郎を基に創作した島ムニ物語「マンゴー太郎」の動画視聴も行われた。

主催した同保存会の田中美保子会長は「多くの意見を聞き、今後の継承活動の力になった。今の子どもたちが大人になり、少しでも島ムニが使えるよう頑張っていきたい」と話した。

保存会では、島ムニの日(6月2日)を含む1週間を島ムニ週間として各種イベントを開催。5月31日は、島ムニLINEスタンプ作りが和泊町中央公民館であり、参加者は家族や観光スポットの写真に「めへでぃろ(ありがとう)」や「きばてぃたぼりよ(がんばってね)」などの方言を入れたスタンプを完成させた。

2日には和泊小学校で方言かるたを使った授業を実施する。