来週から11㌧卸販売へ

有村商事の取り扱いで奄美でも備蓄米の流通が本格化しそう(奄美市名瀬にあるグリーンストア入舟店で)

有村商事 群島内小売店などに
入札の備蓄米「実績ある銘柄米」

 大型工場で玄米を精米し、群島内全域の小売店などにコメを卸している有村商事㈱(本社・奄美市名瀬、有村修一社長)。3月下旬に行われた政府備蓄米の2回目入札(一般競争入札)で落札されたもののうち11㌧が同社に入荷、来週から小売店などに卸販売する。5㌔3千円台の価格を設定しており、まとまった量の取り扱いにより備蓄米が群島内でも広く流通しそうだ。

 同社リカー・ライス事業部によると、同社が契約している集荷業者が落札したもので、32㌧の落札量の中から3割が同社に入荷した。この業者は3回目の入札でも21㌧を落札しており、この備蓄米も引き続き同社にも配分される。

 入荷した備蓄米は2024年産と23年産。現在、同社の工場では玄米を白米にする精米作業がフル稼働で進められている。備蓄米の表示はせず、ブレンド米として販売する方針。米価担当の山下恭平係長は「輸送に要する期間がかなりかかり、ようやく備蓄米を販売できるようになった。価格は税抜きなら3千円台の前半になる。入札により落札されたコメは希望していた銘柄であり、これまで実績があるものが中心」と説明。随意契約されているものは22年産・21年産が中心で、産地や銘柄を選べないことから、「何が入るか分からない」という事情があるという。

 入荷した備蓄米は同社が取引している群島内の小売店、さらにコメ販売専門店に卸していく。備蓄米以外の場合、島内では5㌔で5千円近く、4㌔で4千円近く等の価格で小売販売されている。備蓄米が広く流通することで、消費者が購入しやすい値段のコメが出回ることが期待されている。山下係長は「今回は数量限定になるが、3回目の入札で落札されたものも入荷すれば、さらに販売量が確保でき、安定した量を供給できるようになる。単一銘柄の随意契約で出されるものについては、まだ申請中の段階」と説明する。