県議会最終本会議

新体育館設計費など補正可決
副知事に寺田氏選任同意

県議会6月定例会は26日、最終本会議があり、県が鹿児島市本港区エリア(ドルフィンポート跡地)で計画している新総合体育館(スポーツ・コンベンションセンター)の本体設計費などを盛り込んだ2025年度一般会計補正予算、追加提案された物価高騰影響緩和のための補正予算などの議案を各常任・議会運営委員会の委員長報告後に可決した。2人制の副知事のうち1人(中央省庁出身)の退職に伴い後任選任に同意を求める議案の提案があり、寺田雅一(てらだまさかず)氏(53)の選任が同意された。

新総合体育館の本体設計費や調査費を含む設計業務委託事業(債務負担行為や設計者の選定等に要する経費計上で、限度額は9億337万5千円)、白紙撤回などを求める85件の陳情の審議結果については文教観光委員会の岩重礼委員長が報告した。

それによると、債務負担行為の内容は基本設計及び実施設計を行うため、本体設計及び施設の設計のために必要となる試掘、測量、地質各調査を行うための調査費の合計。併せて設計者を選定するため学識経験者等で構成する審査会の設置、運営を行う経費、また設計に必要となる敷地周辺の交通情報等を把握するため交通量調査を行う経費として3156万6千円を計上している。委員からは「今回はあくまでも設計費用を容認するものであり、設計により実際の建設費のさらなる増額も想定されることから建設に要する費用が示された場合には、改めて徹底した議論を行い、建設費の総額を見極めた上で判断することになる」「陳情では『ドルフィンポート跡地に整備を知らなかった』という内容が多く寄せられている。これまでの議論の経過、設計に至った経緯、県の考え方をしっかりと情報発信していただきたい。『県政かわら版』(広報誌)による周知では県民に見てもらう工夫を」などの意見が上がったとした。

追加提案された副知事選任の同意で、塩田康一知事は「国とも調整した結果、時機を逃がすことなく選任したい。総務省出身で地方への移住や過疎対策などに取り組み、精通しており、鹿児島県総務部長の経験もあり適任」と述べた。選任同意後のあいさつで寺田氏は「塩田知事の下、県勢発展のため誠心誠意務める」と述べた。就任は来月1日。

このほか、総務警察委員会提出の「地方財政の充実・強化を求める」、産業経済委員会提出の「生産者が持続可能な米生産に取り組むための体制づくりを求める」意見書を可決した。うちコメ生産では▽物価上昇や生産コストを踏まえた再生産価格を確保できる適正な価格形成の仕組み構築▽和食ブームが追い風となっている海外への販路拡大に向けた視野を持ちながら生産体制強化―を挙げている。