公示前日の2日、打ち合わせにも余念がない(写真は一部加工)
第27回参院選挙は3日公示、20日投開票される。改選定数1の鹿児島選挙区には、元職1人、新人3人が立候補を表明、熾烈な前哨戦を繰り広げてきた。候補予定者は、決戦前日の2日、支援者へのあいさつ回りや期間中の日程調整など最後の準備に追われた。一方、この日になっても表面上の動きがみられない陣営もあり、SNSを活用した「空中戦」の様相も呈している。
鹿児島選挙区には2日時点で、自民党元職の園田修光氏(68)、無所属新人の尾辻朋実氏(44)、参政党新人の牧野俊一氏(39)、政治団体「NHK党」新人の山本貴平氏(50)の計4人が立候補を予定。
同選挙区では、公示直前の6月28日、立候補を表明していた共産党新人が選挙区での立候補を断念、比例代表へ転じた。この時点では、三つどもえの構図となる公算が大きかったが、30日、NHK党から新たな候補者が立候補を表明し混とんとした様相を呈している。
鹿児島市内にある各陣営の事務所の状況は、目まぐるしい動きを象徴するようにさまざまだった。支援する県議や事務所スタッフがあわただしく準備に追われ、ひっきりなしに人の出入りが見られるところもあれば、立候補予定者が鹿児島市内入りしておらず、無人の陣営もあった。
各陣営が一様に口にしたのが勝敗の鍵を握るともいわれるSNS戦略。ほとんどの候補予定者が複数のSNSを使う「マルチSNS戦略」を駆使し、街頭演説の予定や活動の様子、政策などを広報。知名度アップや若年層へのアプローチを図っている。
半面、直接有権者に対面で訴えることを重視する候補予定者もおり、選挙戦は、「空中戦」と「地上戦」が交錯した戦いになると予想される。
ある陣営幹部は、「公示前の各党の動きに翻弄(ほんろう)されている。戦慄(せんりつ)が走ったといってもいいほどの衝撃だった」と話し、候補予定者が激しく入れ替わる動きに不安を隠さなかった。
公示日の3日、各陣営は大票田の鹿児島市内中心部で第一声を挙げる予定。また、複数の陣営が奄美群島への遊説を予定している。

