徳之島の諸課題解決へのアプリ開発技術とアイデアを競い合った「ハッカソン大会」=11日、天城町役場
【徳之島】クラウド技術や人工知能(AI)を活用して地域課題の解決策を探る「ハッカソン大会in徳之島」の成果発表と審査会が11日、天城町役場であった。NECグループの若手技術者を中心に、地元の高校生や一般も交えた全9チーム・約40人が参加。最優秀賞には、闘牛文化の魅力をAI技術で強化することを目指したチームCの「闘牛王」が選ばれた。
大会はNECソリューションイノベーター㈱(NES、本社・東京都)が主催。地域活性化とIT技術の融合を目的に、徳之島町の合同会社あまみ絆ファームや天城町商工会との連携で昨年から実施され、今回が2回目となる。
今年のテーマは、「一次産業」「島生活の充実」「やさしいDX(デジタル・トランスフォーメーション)」。首都圏などから集まった同社の30人以上の技術者が来島して2日間、QRコードやAI技術を駆使したソリューションを開発。各チームが6分間のプレゼンテーションで成果を発表し、社内配信の視聴者や地元関係者の投票で順位を決めた。
最優秀賞に輝いたチームCの「闘牛王」は、徳之島の伝統文化である闘牛に注目。チラシや口コミといった情報発信の限界や、勝敗予測の仕組みが未整備である点を課題と捉えた。血統や戦績をデータ化した「牛図鑑」や、AIによる試合予測、仮想闘牛ゲームなどを提案し、「観光客や若者に向けた新たなエンタメコンテンツとして、経済効果の向上も見込める」とアピールした。
地元特別賞の「徳之島賞」は、都市部企業の人材を短期的に地域へ派遣する仕組みを提案した「とくまっち」が受賞。スキルや経験をAIでマッチングする仕組みなどが評価された。同2位のチームGは「結バス~YUI―BUS~」として、単なる移動手段ではなく地域住民の交流を促すバスの活用法を提案した。
樟南二高からはプロダクト名「推しとく」に北郷暖陽さんと首藤一護さん(2年)、同「U★Ⅰ Maps(ユイマップス)」に林明日姫さんと西田翔音さん(3年)も参加。地元の若い目線と感性で提案した。
発表を見守った森田弘光町長は、「わずか2日間で徳之島を深く理解し、私たちが思いつかない視点からの提案だった」と参加者の熱意を称えた。

