「渚の交番Muuru」開所

新たな観光拠点施設として開所した「渚の交番Muuru」(26日、与論町)
開所を記念してテープカットした地元の子どもたちと関係者ら(26日、与論町)

海と人をつなぐ拠点に
与論の新たな観光拠点施設

【沖永良部】与論島の新たな観光拠点施設「渚(なぎさ)の交番Muuru」が26日、与論町の大金久海岸にオープンした。記念式典には関係者ら約100人が参加。マリンアクティビティーや学びを通して、海と人がつながる持続可能な観光地域づくりへ期待を寄せた。

日本財団の「渚の交番プロジェクト」の一環で整備され、NPO法人ヨロンSCと同町が協働で開所した。全国で17か所目、鹿児島県と離島では初めての施設。

名称の「Muuru(ムール)」は、与論の方言で「みんな」を意味し、訪れた人全員で施設を育ててほしいという願いを込めた。

RC(鉄筋コンクリート)構造2階建てで1階はカフェ、地下1階には観光案内所と物産品販売スペースを設けた。屋上は展望スペースになっている。厚いコンクリートの壁は、強い日差しや台風から身を守るシェルターとしての機能もあるという。

今後は施設を拠点に、地域の子どもたちを対象にした海洋教育プログラムを展開していくほか、観光客へのマリンアクティビティーの提供や地域住民と来島者をつなぐ交流イベントなどを開催していく。

式典で日本財団海洋事業部の野本圭介准チームリーダーは「立地も建設コンセプトも素晴らしい。渚の交番プロジェクトの中でもシンボル的な施設になるだろう」とあいさつ。

施設をデザインした大城健作さんは「Muuruは、みんなで作っていく建物。希望や未来を描く場所になってほしい」と述べた。

ヨロンSCの川畑充男代表理事は「施設を拠点に持続可能な観光地域づくりのモデルを与論島から世界へ発信していきたい。施設の完成がゴールではなく、次の世代につないでいく始まりの場所になる」と話した。