奄美空港で行われた密猟防止キャンペーン(9日、奄美市笠利町)
奄美大島自然保護協など呼び掛け
奄美空港で防止キャンペーン
奄美大島5市町村で構成する自然保護協議会(事務局・奄美市世界自然遺産課)と環境省、県大島支庁合同の密猟防止啓発キャンペーンが9日、奄美市笠利町の奄美空港であった。各機関から9人が参加。到着ロビーで、「奄美での密猟対策にご協力ください」と呼び掛け、希少種の保護や生態系保全を訴えた。
奄美大島では2019年に、アマミイシカワガエル、オットンガエルなど環境省レッドリストで絶滅危惧ⅠB類に指定されている希少種を空港から持ち出そうとした密猟事件が発生。今年5月にも、国の天然記念物オカヤドカリの密猟事件があったばかりで、防止策の強化が急務となっていた。
キャンペーンは、観光客や帰省客が増える夏休みに合わせ実施。オカヤドカリ密猟事件を受け行政と民間企業が共同発表した「動植物の島外持ち出しの自粛」を呼び掛ける声明文や、昆虫採集のルールが書かれたチラシなど約200セットが配られた。
同協議会の押川治会長(54)=奄美市世界自然遺産課長=は「大量持ち出しの事案が増え危機感を持っている。規制外の動植物であっても生態系への影響は大きい。(世界遺産の価値を)理解してもらうため啓発を続けていきたい」と語った。
5月の事件以来、空港カウンターで持ち出し可能な種かどうかを事前に確認するケースも増えているという。同協議会では、名瀬港フェリー乗り場での活動方法についても協議していく。

