土手のオットンガエルを観察する参加者(9日、奄美市住用町の役勝エコロード)
カマドウマを食餌するアマミハナサキガエル
夏休み恒例となった奄美博物館主催「夜間いきもの観察会」が9日夜、奄美市住用町の役勝エコロードであった。5家族20人が参加。広葉樹が生い茂る渓流沿いの道を約2時間歩き、国の天然記念物オットンガエルやアマミハナサキガエルを間近で観察した。とぐろを巻いたヒメハブも登場し、参加者は世界自然遺産の島の生物多様性の一端を垣間見た。
講座は、奄美大島の自然の魅力を肌で感じてもらおうと2022年から開催。平城達哉学芸員(34)と奄美海洋生物研究会の木元侑菜調査研究員(34)が、生き物の探し方や夜間観察の注意点などを解説した。
エコロードは、普段人が立ち入ることのほとんどない旧県道。出発した午後7時頃から薄暗くなり、リュウクウコノハズクの鳴き声が森に響いていた。
先頭を歩く木元さんが、シダの葉で眠るモンキアゲハ、木の枝に止まって動かないキノボリトカゲなどを見つけると、子どもたちは「初めて見た」「なんで動かないの」と目を凝らし、質問攻め。
足元を小さなアマミハナサキガエルが跳び、土手にいたオットンガエルが道路に飛び出すと、一斉に悲鳴が上がる場面もあった。
ハナサキガエルは、茶・緑・まだら模様など、個体によって色の特徴が違うが、この夜は全てのパターンが姿を現した。
そのハナサキガエルを狙うかのように暗闇に現れたのは、とぐろを巻いたヒメハブ。平城さんが距離をとるように指示し、「落ち葉に隠れて動かないので見つけるのが難しい種。毒はハブより弱いが咬まれたら腫れ上がる」と、危険性を説いた。
その後、幻想的に光るクロイワボタルや大きなオットンガエルも姿を見せた。夜間観察に慣れてきた参加者は、アマミノコギリクワガタ(メス)やオオシママイマイを見つけると、輪になって間近に観察していた。
父親と参加した小宿小3年の濵川妃虹(ひいろ)さん(8)は「いろいろなカエルや生き物を見て楽しかった。一番はハブ。もっと、いろいろなハブを見てみたい」と目を輝かせた。

