大島地区9月子牛競り

 
 
 
平均56万円、上昇続く
市場によっては下降も 商品性の低さ伸びず

 

 

 JA県経済連肉用牛課奄美市駐在は27日までに、9月の大島地区子牛競り市結果をまとめ、公表した。子牛市況の総平均価格は56万463円で、前回(7月)比1万8954円高となり、今年に入り1月競り以降上昇が続いている。枝肉重量の見込める牛など高値取引の一方、商品性の低い牛は価格が伸びていないという。

 今回の競りは1日の与論市場から始まり、各島の市場を北上し、6日の奄美大島と喜界島で終了。全体の入場頭数は1724頭(雌725頭、去勢999頭)で1718頭(雌719頭、去勢999頭)を売却した。

 平均価格は雌49万9981円(前回比1万1459円高)、去勢60万3993円(同1万6360円高)といずれも上昇した。大島地区の子牛競りは2か月に1回、奇数月に行われている。平均価格の推移をみると、1月の44万4493円からスタート。3月は51万1152円で2年ぶりに50万円を超えた。5月53万8288円、7月54万1508円、9月は56万円台と右肩上がりが続いており、次回の11月競りが年内最後となる。

 合計平均価格にかかる市場ごとの順位をみると、与論の57万9876円を筆頭に、沖永良部、徳之島、奄美大島、喜界の順。購買者から見た子牛評価の指標である平均単価(キロあたり)で市場を格付けすると、沖永良部の2084円を筆頭に、与論2072円、徳之島1945円、喜界1945円、奄美大島1864円の順。競り日齢にかかる市場ごとの若齢順位は、喜界252日、沖永良部263日、与論269日、徳之島271日、奄美大島272日の順となっている。

 子牛市況について同駐在は、1日目・2日目とも前回より下落した徳之島家畜市場について「8月の競り価格が高値だったことから、9月期においては、下げとなった」。同様に下落した喜界は「来島購買者減による影響を受けることとなった」としている。

 産歴の若く血統の良いものも高値で取引され、商品性の低い牛(過肥牛、骨量のないもの、フレームのないもの)は「価格が伸びなかったようである」として、同駐在は「体重の重いものが高く取引されているのではなく、骨格のしっかりしたもの、腹袋の充実したものが高く取引されている」と指摘。今回の競り市でも特に過肥牛が目立ったとして「子牛価格も上昇したことで、濃厚飼料を多給し、余分な脂により体重がかかっている個体が多い印象を受けた。日齢を伸ばし、余分な脂により体重がかかる個体については、子牛価格に反映され難い結果となった」と分析している。