面縄小120周年記念

偉大な大先輩の復帰運動の父、泉芳朗氏の功績をしのぶ6年生の劇も大好評だった=3日、伊仙町面縄小

偉大な先輩 泉芳朗氏しのぶ劇も
学習発表会・式典・祝賀会

【徳之島】伊仙町立面縄小学校(吉田隆光校長、児童数124人)の創立120周年記念学習発表会・式典・祝賀会が3日、同校体育館であった。6年生の劇「面縄の誇り『泉芳朗先生』」では〝奄美群島日本復帰運動の父〟と呼ばれた偉大な先輩の功績もしのんだ。節目に、三者連携によるよりよい「うんのう(面縄)っ子」の育成も誓った。

同校は1896(明治29)年9月、当時の目手久小、面縄小、検福小が合併して創立された。明治・大正・昭和・平成と時代の変せんを重ねて多くの有意な卒業生を多方面に輩出して〝大還暦〟の節目を迎えた。

午前中にあった記念学習発表会は、1年生たちの島口劇「大きな いも!(ふてやん、やん!)」で開演。学年別の学習劇や合奏・合唱、全児童の「面縄小学校行進曲~120周年バージョン」斉唱など計10の演目を披露。練習の成果の数々に拍手が送られた。

学校横の共同墓地に眠る泉芳朗氏をテーマにした6年生23人の劇では、泉氏への復帰運動リーダーの嘆願、群島民13万9348人から集めた署名運動、断食祈願、悲願達成の喜びまでを熱演。最後に「今まで面縄小を支えた先輩方に感謝。面縄小の発展、私たちの限りない未来と希望の実現を祈念する」と唱和。会場全体で万歳三唱した。

次ぐ式典では、記念事業実行委員会の種子島正吾委員長が体育館暗幕やピアノ新調、テント購入など事業も報告し、児童たちには勉学・スポーツの奮起に期待。吉田校長は式辞で「地域・家庭・学校の連携をより密にして教育効果を高め『うんのうっ子』の育成へ」。児童代表の永瀬幸栄君(6年)が「強い体と心の面縄魂を引き継いでいきます」と喜びのことばを述べた。

祝賀会は「上面縄ションマイカ」など伝統芸能も交え、盛大に祝い合った。