徳之島の子どもたちと自然散策、シイの実採集を楽しんだ安倍昭恵氏=14日、天城町当部林道で
【徳之島】公益財団法人社会貢献支援財団(東京都港区)の安倍昭恵会長(62)が14日、徳之島を訪れ、2025年度の社会貢献者表彰(冬季)の対象団体であるNPO法人徳之島虹の会(政武文理事長)の活動を視察した。児童らとも交流しながら世界自然遺産の島・徳之島の森を巡り、生物多様性豊かな環境にも触れた。
同財団の社会貢献者表彰は1971年に始まり、社会の各分野で顕著な活動を続けながらも注目されにくい個人・団体に光を当てる制度。これまでに1万2828件が表彰されており、夏・冬の年2回に約30組ずつ選定される。受賞者には賞状と副賞100万円が日本財団から贈られる。
昭恵氏は同日午前に来島。虹の会メンバーの案内で伊仙町立糸木名小の全児童17人と「癒(いや)しのクロウサギの里」・天城町当部(とうべ)集落で合流。認定エコツアーガイドの関延代さん(46)ら虹の会スタッフの説明を受けながら、国の特別天然記念物アマミノクロウサギのふんや、ケナガネズミがかじった松ぼっくり「森のエビフライ」などを観察し、参加者の笑顔が広がった。
散策では新鮮なシイの実の採集も行い、これらは昭恵氏の仲介で日本熊森協会に提供され、保護中のクマへの給餌に役立てることになった。
自然観察後は糸木名小で学校給食も共にして児童らと交流。虹の会事務局でも意見交換を行い、夜にはクロウサギ観察を目的としたナイトツアーも楽しんだ。
昭恵氏は「子どもたちが故郷に誇りを持ち、地域の自然の価値を学んでいる姿に心を打たれた。将来、島を離れても誇りを胸に何らかの形で故郷に貢献してほしい」と語った。
政理事長(73)は「長年続けてきた児童の健全育成と自然保護の取り組みが全国の30団体(冬季)に選ばれ、励みになる。島の自然を守る活動に今後も力を尽くしたい」と述べた。
表彰式は12月1日、東京都内の帝国ホテルで行われる。
昭恵氏は、3年前の夫・安倍晋三元首相の悲劇の深い悲しみを抱えつつも、社会貢献や文化活動に積極的に取り組み、近年は公の場での発言も増えている。今回の記者会見では事前に、視察・交流以外に関する質問自粛(帯同スタッフ)の要請もあった。

