春の盆栽展

春の盆栽展

会場には会員の力作26席・76点が展示

「盆栽の素晴らしさ触れて」
力作26席・76点が展示

 奄美盆栽愛好会(境賢勇会長、会員20人)の盆栽作品を集めた恒例の「春の盆栽展」が14日、奄美市名瀬の奄美文化センターで始まり来場者の目を楽しませている。今展は会員13人が手塩にかけた26席・76点を展示。境会長は「長い年月を掛けて育てた風情のある作品がそろった。じっくり楽しみながら鑑賞し、盆栽の世界や自然の奥深さを知ってほしい」と来場を呼び掛けた。展示は15日(午前9時~午後5時)まで。

 同会は奄美市を中心に盆栽愛好家が集まり毎年春と冬の年2回の展示会を開催。年5・6回の技術講習会などを通して会員同士で批評し合うなど研さんを積んでいる。

 素材には、広く知られるリュウキュウマツを始め、テンバイやマッコウなど、南国の盆栽特有の亜熱帯植物が会場を彩る。中にはあまり用いられることのない珍しいモチーフ・ソテツの作品も顔をのぞかせ、関係者は「これも個性」と笑顔で話す。

 境会長は今回の作品について「年々会員の技術も向上し見応えがある。見立てのバランスや表現の調和も年を追うごとにしっかりしてきた」と講評。続けて「展示期間中は会員による盆栽教室・アドバイスも行っている。経験のない人もぜひ一度足を運び、盆栽の素晴らしさに触れてほしい」と話した。

 会場を訪れた70代男性は「毎回楽しみに見に来ている。作品を眺めていると心が癒やされる」と喜んだ。