沖永良部2町と今帰仁村 友好都市提携結ぶ

琉球国王の衣装で調印式に臨んだ(左から)今帰仁村の喜屋武治樹村長、和泊町の伊地知実利町長、知名町の今井力夫町長=1月31日、沖縄県今帰仁村=(提供写真)

人、産業の交流促進へ

 【沖永良部】和泊町と知名町、沖縄県今帰仁村が1月31日、友好都市提携を結んだ。今帰仁村コミュニティーセンターであった調印式には3町村の関係者ら約100人が集まり、600年前から続く歴史的なつながりを再認識するとともに今後の交流発展を誓った。

 和泊町で2016年度実施した「えらぶ世之主没後600年記念事業」をきっかけに、これまで途絶えていた沖永良部と今帰仁村との交流が再開。以降、役場職員同士の野球大会の開催や両地域で実施される各種イベントへの参加などを通して親交を深めてきた。

 調印式では、和泊町の伊地知実利町長、知名町の今井力夫町長、今帰仁村の喜屋武治樹村長の3人が、琉球国王の象徴とされる龍をあしらった服と王冠を身に着けて式に臨んだ。協定書に署名した伊地知町長は「この日を迎えられた喜びを分かち合いたい」と述べた。

 協定書には▽住民・団体間の相互交流▽文化・教育・スポーツに関する交流連携▽災害時の相互応援―など6項目が記されている。今後は、沖永良部の認知度アップと交流人口の拡大を目指した「北山文化圏ロード構築事業」のほか、沖縄県の小学生を対象に沖永良部への修学旅行誘致の可能性を探る事業などに取り組む。

 和泊町企画課の皆吉泰智課長は「1年ほど前から調印式に向けて準備をしてきた。お互いのメリットを生かして、産業やスポーツ、文化など各種交流を深めていきたい」と語った。