町出身の島外在住学生ら支援

町出身の島外在住学生ら支援

今井力夫町長(左)から支援金の決定通知書を受け取った森美花音さん(右)=知名町=

知名町、一人5万円を支給

 【沖永良部】新型コロナウイルスの感染拡大で不安な生活を送っている知名町出身で島外在住の学生らを支援する「新型コロナウイルス対策学生臨時支援金」の支給決定通知書の贈呈式が15日、同町役場町長室であった。今井力夫町長から通知書を受け取った森美花音さん(大阪体育大学3年・21)は「とてもうれしい。学業や部活のために使いたい」と話した。

 同町では、町内の中学校または沖永良部高校で就学した人で現在島外に在住し、大学や短期大学、専門学校、高校、予備校等に在学している学生を対象に一人5万円の支援金を支給している。申請には、保護者等が8月20日の基準日において町に居住していることなどが条件。同日までに63人の申請があった。受付期限は来年1月29日まで。事業費は1千万円。

 森さんは島内事業所でのインターンシップのため、今月上旬に帰省。父親の洋光さん(61)と贈呈式に参加した。

 新型コロナの影響について森さんは「アルバイトが出来なくなり、学費や部活動の費用など親に負担をかけていた。町からの支援は本当にありがたい」と話した。28日から後期の授業が始まるという。

 今井町長は「親の仕送りだけでは厳しい。勉強するために島外に出た子ども達が、夢をかなえられるよう支えていきたい」と語った。

 支援金の問い合わせは同町教育委員会学校教育課電話0997―84―3158まで。