看護職の目標新たに

戴帽式でナースキャップを授かる看護学生

看護福祉専門学校
5か月延期の「戴帽式」

 基礎科目を履修した看護学生が、看護の専門領域に入る区切りとして行われる戴帽式が23日、奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井泰文校長)サングリーンホールであった。同校で25回目の戴帽式を迎えたこの日は、看護学科2年生37人がナースキャップを授かった。学生らは来場した保護者や教職員、学生らが見守る中、看護師資格取得へ決意を新たにした。

 戴帽式は例年ナイチンゲール女史が誕生した5月12日(看護の日)に合わせて奄美文化センターで行われる。今年は新型コロナウイルスの影響で約5か月延期、簡素化での開催となった。

 向井校長は「コロナ禍だからこそ、みなさんの成長を心待ちにしている患者さんがいることを忘れずに、看護師の卵として心をひとつに学業に取り組んでください」と激励した。

 この日戴帽式に臨んだ師玉優海さん(20)は「今までのように臨地実習に行けない状況になり、これまでの環境のありがたさを感じた。患者さんの気持ちに寄り添える看護師を目指す」と目標を語った。