国頭小(和泊町)、松元組(奄美市)大賞を受賞

国頭小(和泊町)、松元組(奄美市)大賞を受賞

右から松元組の松元取締役、国頭小の森田校長、NPO法人TAMASUの中村修代表

 

TAMASU(大和村)は優秀賞
第5回かごしま・人・まち・デザイン賞

 【鹿児島】「第5回かごしま・人・まち・デザイン賞」の表彰式が8日、鹿児島市の県庁であった。景観づくり部門では日本一のガジュマルと共生する国頭小(和泊町)、都市デザイン部門ではカトリック名瀬聖心教会の改修を施工した松元組(奄美市)が、それぞれ最優秀の大賞を受賞した。NPO法人TAMASU(大和村)はフクギ並木などの景観を生かした地域づくりが評価され、景観づくり部門の優秀賞を受賞した。

 表彰式では三反園訓知事からそれぞれ受賞者に表彰状などが手渡された。三反園知事は「観光を掲げる鹿児島にとって景観は大切な要素。これまでの皆様の取り組みに感謝し、今後も一緒に鹿児島を元気にしていきましょう」と激励した。

 約120年前、第1回の卒業生が植樹したガジュマルは、太平洋戦争の空襲で校舎が焼けた際も、1977年の沖永良部台風でも生き残った生命力から「日本一のガジュマル」と称される。学校ではPTAの図書推進部が中心になり、親と子、上級生と下級生などで読み聞かせをする緑陰読書に取り組んだことなどが評価された。森田郁郎校長は「子どもたちにもこの学校で育ったことが自信になる。これからもガジュマルのようなたくましい子どもたちを育てていきたい」と受賞の喜びを語った。

 設立から約半世紀が経過した名瀬聖心教会は昨年、半年以上かけて改修工事が行われた。タイル張りの床や高い天井などが特徴で、夜になるとライトアップで夜景に映える点などが評価された。「思ってもみなかったのでうれしい」と松元利道代表取締役。「名瀬の中心にあり、誰でも気軽に中を見られるのでぜひ多くの人に見てもらって欲しい」と話していた。