マングローブパーク 駐車場増設へ

観光機能強化のための施設整備が計画されている重点道の駅「奄美大島住用」(黒潮の森マングローブパーク)

「重点」道の駅整備推進協
外国人観光案内所認定目指す

 2019年3月に『重点「道の駅」』に選定された奄美市の道の駅「奄美大島住用」(黒潮の森マングローブパーク)の整備方針を話し合う整備推進協議会(東美佐夫会長、委員17人)の第2回会議が28日、市役所であり、昨年4月以降の整備状況と今後の方針などが示された。今年度は駐車場の増設を行うほか、日本政府観光局(JNTO)の外国人観光案内所認定を目指す方針が示された。

 同会議は、重点道の駅に選定された同パークの観光機能強化などを目指した施設整備を進めるため、有識者や行政機関の代表者らによって昨年4月に設立された。19年度は、外国語スタッフの雇用や外国発行クレジットカードの電子決済導入、トイレの洋式化などに取り組んだ。

 一方、通訳案内士の育成、免税店の併設などについては実施できなかった。また、世界自然遺産登録を見据えた施設のリニューアルについては、敷地内に建設予定の世界自然遺産センターとの機能分担などについて協議し、方向性を示していくことになった。

 20年度以降の計画については、ハード面として▽免税店の併設▽展示内容のリニューアル▽世界自然遺産センターとの機能分担協議▽駐車場の増設▽防災機能の検討―などを計画。ソフト面では▽外国人観光案内所認定申請の検討▽通訳案内士の育成―を予定している。

 同パークの駐車場は現在、一般車両95台、障がい者用3台、大型バス4台の収容が可能だが、観光シーズンなどには満車となり駐車場が不足しているため、敷地内の空き地に一般車両90台、大型バス6台分を整備する。来年3月末の完成を見込んでいる。

 トイレについても、現在ある8カ所(男性5、女性3)だけでは、込み合うことがあるため、新たに設置する方針で、今後、障がい者対応の多目的トイレの整備も含め検討する。

 外国人観光案内所は施設の機能などによって4段階に区分される。同パークでは、英語で対応可能なスタッフの常駐などが条件となる「カテゴリー2」を目指すことにしている。