多くの来場者を前にシマ唄を熱唱する、成瀬茉倫さん
竹田龍郷町長らとオンラインで交流する謝代表
【東京】港区白金台の㈱八芳園(長谷晴義代表取締役社長)が運営するポップアップ型ショールーム「MuSuBu(ムスブ)」で、このほど龍郷町を楽しむ催しがあった。来場者たちはシマ唄や泥染め、大島紬などのほか、食でも奄美を体感していた。また、友好関係にある台北とオンラインでの交流も行われた。
都会にいながら奄美大島・龍郷町の魅力に触れる「ポップアップイベントAMAMI・BLUE」と八芳園が銘打ち16日から18日まで、入場無料で来場者を迎えたもの。18日には、慶應大学生でシマ唄でも活躍する奄美育ちの成瀬茉倫さんによる生ライブがあった。成瀬さんは「たまに帰ると、自然豊かでほっとする」と故郷の魅力を伝え、シマ唄を説明しながら朝花節などを披露。伸びやかな声に、たくさんの拍手が送られていた。半数以上が奄美と無縁という来場者を前に「とても楽しめました」と目を輝かせていた。
奄美の特産品を使ったジェラートや黒糖焼酎などが販売された会場では、台湾とのホストタウン交流事業も実施。竹田泰典龍郷町長と台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表が、オンラインでつながった。謝代表は「西郷菊次郎先生を通じて奄美・龍郷は親しみ深い。引き続き末永い友好関係を築いていきたい」と笑顔で語った。
参加者は、八芳園がプロデュースした、台湾ソーセージと龍郷町の黒糖を使用したバーガーなどを味わいながら奄美を堪能していた。17日には、大島紬が展示されている会場と、龍郷町の金井工芸をオンラインでつないでの泥染め体験も行われた。八芳園は1943(昭和18)年の創業以来、豊かな自然環境づくりと、食生活への奉仕を通して総合イベントプロデュース企業として、社会に貢献している。