奄美糖業労連が定期大会

運動方針などを審議した奄美糖業労働組合連合会の定期大会

若い力に活動継承を

 奄美群島内製糖事業社の労働組合が加盟する奄美糖業労働組合連合会(資村浩之中央執行委員長)の第62回定期大会が15日、奄美市名瀬のアマホームPLAZAであった。2023年度活動報告や24年度運動方針などを承認。大会宣言文を採択し、若い力への活動継承を誓い合った。

 この日は役員や代議員、来賓ら約50人が出席し、一部はオンラインで参加した。資村中央執行委員長は冒頭のあいさつで、「天候が良くても単収が好転しないなど、労働者不足が大きい。糖化調整制度も2年もすれば破綻水準に達する状況にある。持続的に発展するためにも、若い人に活動を伝えながら引き継いでいかなければならない」と訴えた。

 23年度は、県知事、沖縄県知事、中央(農水大臣や農水省、財務省)へ、砂糖制度の維持やサトウキビ生産振興を求める要請活動などに取り組んだ。各事業者が春闘の状況などを報告し合った。

 24年度は各種要請活動を継続。運動方針には、▽組織強化と共闘体制の確立▽生活向上に見合った賃上げの獲得▽サトウキビ産業を守り、労農提携を促進する―などの6項目を掲げ、承認した。

 大会宣言では、生産農家の減少や担い手不足による課題を指摘した上で「継続して〝人への投資〟の重要性などを訴えていかなければならない」などと求め、宣言文を採択した。最後は、若い力への活動継承を胸に、ガンバロー三唱で大同団結を確認した。