「奄美のために出来ること」

photo by CHAR(土屋尚幸)@HOTEL THE SCENE

奄美の大切な人々・音がつないだ沖縄とのご縁

 4年前、コロナ禍での自粛生活を強いられている時に奄美への思いを込め次の人にバトンをつなぐ連載「奄美のために出来ること。新型コロナウィルスと私は戦う!」の第1回・2回(前編・後編)の連載依頼を受け、バトンを加計呂麻島出身、奄美大島南部の島唄伝承の第一人者 朝崎郁恵さんへお渡しました。

 後に曾祖父 保(保岡)英信(宇検村名柄小学校第2代校長)が残した追想録や家系図を元に我が一族の歴史や奄美の歴史の一部が分かり、文面を読み解き綴ることで当時の奄美にも想いを馳せながら連載4年目となりました。

郷土料理かずみ

かずみの時代

贅沢な三味線レクチャー

HIROKI&朋樹

 

 9年目のリトリートも3月に無事終了し、毎年、色々なドラマが生まれています。初日はあやまる岬・高千穂神社参拝・我らがビッグツー、そして奄美大島を代表する唄者・西和美さんの店、郷土料理のかずみへ。いつも優しく迎えて下さり食べきれないくらいの美味しい郷土料理がならぶ。鹿児島大学・梁川英俊法文学部教授が5年の歳月をかけ「かずみの時代」を上梓された。皆で予習をし本を持参。この日は久しぶりに朋樹(若手の第一人者唄者・里朋樹さん)にも会え、リトリートゲストアーティストのヴァイオリニストHIROKI(国外や高野山・伊勢神宮で献奏している)と即興ライブ。「かずみ」が凄いグルーヴで包まれた夜となった。

 

Teechi LIVE@HOTEL THE SCENE

Teechi 初ワンマンLIVE@沖縄北谷

ヤドリ浜

ヴァイオリニストHIROKI

 

 今回のリトリートでHIROKIのご縁から音がつないだ沖縄のアーティスト、リーダーMASAKI、HAYATO、TOMOTAからなるTeechi。

 県外初のLIVEが3月の奄美大島、5月26日には沖縄北谷で初のワンマンLIVEを成功させた。楽屋見舞いにはFlower shopラパン(沖縄北谷町美浜)の仲宗根亜季さんにご尽力いただいた。彼らの楽曲「遥」は琴線にふれる曲。これからの活躍が楽しみなバンド。きばれい、Teechi‼

 毎年お世話になっているHOTEL THE SCENE。全館貸切りの六日間は「何もしないことをしに行く」リトリートの贅沢な空間。小林良輔支配人をはじめとするスタッフの皆様にはいつも我が儘をきいていただいている。年に一回、大勢で帰る私たちの家。奄美の大切な人々のことは過去の連載でも書かせていただいたが、どんどん輪が広がっている。

老舗大城もちや

大城もちや  栄ファミリー

 

 瀬戸内町古仁屋の老舗大城もちやは創業60年。店主 栄克人さんは新極真会奄美支部師範代の心優しき現役の空手家。毎年7月に行われているカラテドリームフェステバルも楽しみの一つにしており、「空手バカ一代」世代の私には堪らない。「ふち(よもぎ)餅」「かしゃ餅」「黒糖かりんとう」「りゅうび餅」全て逸品。段ボール2箱をいつも土産に購入し皆様に喜ばれている。オリジナルTシャツもゲットし、し・あ・わ・せ!押忍。

節田こころ

こころ島野菜御膳

 

 最終日、島料理・節田の「こころ」でランチをしてから帰京の途についた。優しいお味と丁寧な接客は代表・大野隼人さんの大野イズムが伝承されているのだろう。

 「奄美のために出来ること」9回目のリトリートが終了し、大切なことは離島の経済を回すこと。微力ながら奄美に少しでも貢献出来ることが何よりの先祖供養だと思っている。

 4年前、連載依頼のお声を掛けてくださった奄美新聞にも感謝し、お礼申し上げる。

 ご先祖様ありがとうございます。宇検村ありがとうございます。奄美の神々・奄美大島ありがとうございます。

 「夢を見るなら最後まで」

 まだまだ路の途中ですが、2025年はリトリート10年目の節目を迎える。「継続は力なり」

 撮影・CHAR FILM

CHAR FILM アシスタント犬 ジロウ

サンセット@大島海峡

プロフィール

 保岡瑛子(やすおか えいこ)東京都大田区田園調布生まれ。父方ルーツ・奄美大島宇検村ノロ(祝女・神官)1556年から続く家系の末裔22代目(家系図より)東京・目黒に 法人設立(1997年)アメリカ合衆国カリフォルニア州に 法人U.S.EBISU設立(2002年)テレビショッピング、インフォマーシャル、キャスティング、ブランディングプロデューサー、メタバース・AI事業に参入(2022年)2024年4月よりブロックチェーンスクール・クリプトレスキューセンター運営