創設70周年を迎える奄美海上保安部を表敬訪問したミス日本「海の日」の有馬佳奈さん(9日、奄美市名瀬)
ミス日本「海の日」有馬佳奈さん
奄美海保
2024年のミス日本「海の日」に選ばれた、鹿児島市出身の有馬佳奈さん(22)が9日、奄美市名瀬の奄美海上保安部を表敬訪問した。大場伊佐大部長から同保安部創設70周年を10日に迎えることが伝えられると、「しっかりPRしてまいります」と笑顔で答えた。
有馬さんは東京大学工学部航空宇宙工学科3年。今年1月、第56回ミス日本「海の日」に選出。7月、錦江湾潮風フェスタ(鹿児島市)では、巡視船おおすみ(第10管区海上保安本部所属)の一日船長を務め、海洋関連イベントなどの啓発活動に取り組んでいる。
今年3月には、教育格差の是正を目的とした大学のサークル活動で、数学教諭の父・克仁さん(52)が勤める同市名瀬の大島高校を訪問。奄美大島への来島は2回目だという。
表敬を受けた大場部長らは同保安部の業務、任務について説明。所属する巡視船、巡視艇の性能、主任務の違いなどを解説した。
「将来、研究職を目指したい」と話す有馬さんは、ミス日本への応募理由を「女性の社会的地位向上への貢献のため」と述べ、「海の日」選出については、「鹿児島県出身で海が身近にあった身として、とてもうれしかった」。奄美群島の住民、来島者へは「海の事件、事故には118番を」と啓発の言葉を呼び掛けた。