生前の1男5女(左から南郷文さん、壽トヨさん、南郷よしさん、時山梅子さん、南郷光枝さんの順)(提供写真)
戸籍謄本を基に合計寿命「507歳209日」を明らかにした南郷秀一さん=13日、伊仙町
【徳之島】伊仙町西犬田布(通称・とうばる)で〝長寿5人姉妹〟として知られた最後の存命者・南郷文(ふみ)さんが8月に満103歳で大往生した。これにより、5人姉妹の合計寿命が「507歳209日」(平均101歳41・8日)に達していたことが戸籍資料などの追跡調査から判明した。「ギネス世界記録級では?」と地元の話題を呼んでいる。
同地の德永壽・まつさん夫妻から1914(大正3)年~1924(同13)年に生を受けた1男5女のうちの5人姉妹。享年は、▽長女・南郷よしさん(2018年1月、103歳251日)▽二女・壽トヨさん(16年3月、102歳82日)▽三女・時山梅子さん(18年8月、99歳)▽四女・南郷文さん(25年8月、103歳)▽五女・南郷光枝さん(22年9月、98歳189日)。全員が西犬田布で暮らし、天寿を全うした。
五女光枝さんの長男南郷秀一さん(74)は、母・光枝さんや伯母らの没後に戸籍謄本を念入りに調べて合計寿命を確認した。「毎日、姉妹で集まっておしゃべりをしていたことが健康の源だったと思う」と振り返る。また「とうばる集落の皆さんをはじめ、多くの支えのおかげで天寿を全うできた」と感謝を語った。関係者によると、食生活では、黒砂糖をはじめとするミネラル豊富な島の食材を好んでいたという。
兄弟姉妹の合計年齢の世界記録としては、イタリアの9人きょうだいが達成した「818歳(平均90・9歳)」がある。しかし、5人姉妹で500歳を超える記録は確認されておらず、関係者の間では「ギネス級では」との期待の声も出ている。
秀一さんは「正式な認定は難しいかもしれないが、長寿の秘けつは〝孤独にならず、また明日も話そうと思えるつながり〟だと姉妹が教えてくれている」と話した。

