熱い歓迎を受けた「徳之島暮らし移住体験ツアー」一行(県、天城町、旅行会社など関係者と)=17日、天城町役場で
【徳之島】鹿児島県主催の「かごしま移住の1歩を踏み出す!徳之島暮らし移住体験ツアー」が17日、2泊3日の日程で始まった。全国から移住可能性を探る家族連れなど7組9人が参加し、初日は天城町役場で歓迎を受けた後、島内各地を巡り徳之島の自然や暮らしを体感した。
同ツアーは県産業人材確保・移住促進課が実施するふるさと定住促進事業の一環。県外在住者を対象に、2024年度から奄美大島・南薩の2地区で開始され、2年目となる今年度は徳之島と大隅の両地区で計画。徳之島地区には、家族連れの幼児から50代まで幅広い年代が参加している。
第1訪問先の天城町役場(ユイテラス)であったオリエンテーションでは、森田弘光町長が歓迎のあいさつに立ち、マンゴーやバレイショなどの農業生産、五輪女子マラソン金メダリスト高橋尚子さんらが利用してきた実業団陸上の合宿地、プロ野球・近藤健介選手(ソフトバンク)ら合宿中など実績を紹介し、「幸運なスポーツ愛ランドあまぎ」と島の魅力をアピール。「自然や農業も体験し、この島での生活の可能性を感じてほしい」と期待を寄せた。
同ツアーのコーディネーター兼ナビゲーターは、全国約70の島を巡った末に移住した大保健司さん(38)=和歌山県出身、伊仙町在住=が務め、生活インフラの充実や手つかずの自然、過度に観光地化されていない点など、定住の魅力を紹介した。
初日はビーチ散策や集落のまち歩き、徳之島世界自然遺産センターの見学を実施。18日は徳之島なくさみ館(伊仙町)での〝闘牛スパーリング〟観覧のほか、大保さんが事務局長を務める「とくのしま伊仙まちづくり協働組合」や関連事業所の職場見学、犬田布岬や「3百年ガジュマル」、コーヒー園を訪問する。最終日の19日は、多くの定住就農者たちを育成している天城町農業センター(瀬滝)での体験も予定している。
大分県から長女(5歳)と家族3人で参加した建築職人の男性(41)は「子どもが小学校に入学する前に移住を考えたい。仕事は作れる。沖縄のような雰囲気だが、大きすぎず小さすぎない暮らしやすそうな島」と第一印象を話していた。

