今月9日から、なぜまち商店街で開催される障がい者アート展をPRする実行委員会メンバーら
奄美市中心部の七つの通り会で構成するなぜまち商店街で9日から、島内初となる大規模な障がい者アート展が開催される。イベント名は市制施行20周年記念「チャレンジど・アート展『結の芽』」。創作活動を通じて障がい者の就労支援をしている佐賀県の事業所、地元事業所利用者などの手描き原画を展示する。ライブペイントやトークライブも計画している。
実行委員会代表の漆谷(うるしだに)碧(みどり)さんによると、原画作品集を購入して障がい者アートに出会ったのがきっかけ。商店街(市通り会連合会)では赤ちゃんからお年寄りまで、健康な人も障がいを持った人も、子育て世代なども住みよいまちへ「なぜまちまーじん(みんな)ゆらおう(のんびり過ごそう)計画」を策定した中、県外視察の際に佐賀県にある障害福祉サービス事業所「PICFA(ピクファ)」の存在を知ったという。
同事業所の施設名はPICTURE(絵画)とWELFARE(福祉)の造語。創作活動と福祉の両方を追い求めるという意味を込めている。医療法人が運営しており、病院内に開設された同事業所を訪問した漆谷さんは「病院がアート美術館という雰囲気だった。作品が素晴らしく奄美の人たちに見てもらいたいという気持ちと、奄美の障がい者福祉事業所利用者の皆さんの才能を引き出したい、才能を感じてほしいという思いから開催を企画した」と説明する。地域社会との接点により、社会の多様性を住民が共感・理解しあう共生社会の実現を目指す取り組み。
アート展は15日までで、午前11時~午後6時。のせ文具隣地自販機スペース、奄フット地下スペース、Tortuga(トルトゥーガ)、UNION、UNION隣空き店舗スペースの5会場で。PICFAの作品は30点、奄美の事業所利用者などの作品は40~50点の展示を予定している。木材、段ボールなどの紙に手描きされた原画作品。入場無料。来場者には奄美のアーティスト作品のステッカー(600枚準備)を配布する。
関連イベントは商店街UNION前で、PICFAメンバー(従業員)で障がいを抱えながら活動し、国内外で高い評価を得ているアート作家によるスペシャルライブペイントを開催。14日午前10時~午後3時は、来場者に花を自由に描いてもらう下描きへの参加も計画している。同日午後4時~5時半はスペシャルクロストークイベント「障がい者アートがひらく 奄美の未来―表現・仕事・まちづくり」。PICFA施設長の原田啓之さん、ぴあリンク奄美(奄美地区障がい者基幹相談支援センター)センター長の福﨑伸悟さん、安田壮平奄美市長が行う。
漆谷さんは「商店街周辺が期間限定の『まちなか美術館』に変貌する」として来場を呼び掛けており、今後も継続させ奄美群島内から作品を集め展示をしていく方針で、アート教室も目指す。
問い合わせはamami.art2026@gmail.comまで。

