帰任に当たって語る(後)

要望活動倍増「中央に近くなった証拠」
郷友会への「若者の参加ぜひ実現して」
重信 竜昇 奄美市東京事務所所長

 【東京】人込みが苦手な重信所長は毎朝4時50分に起床、ゆっくりと朝風呂の後、6時07分の電車で7時前には千代田区平河町の奄美市東京事務所へ。電話のこない勤務時間前から事務処理にあたる3年間だった。2度に渡る所長生活を振り返りながら、郷友会への思いなどを伺った後編を届ける。

 世界自然遺産登録、日本復帰70周年の節目などで多忙な日々。

 「今回の方が断然忙しかったと感じております。各省庁への要望活動も倍増したのは、それだけ奄美が中央に近くなった証拠ですね。2度目に赴任した際、前回お世話になった先輩でお亡くなりになった方が何人かいたのは、寂しかったですね。20年ですものね。僕の髪の毛もその分薄くなりましたよ(笑)」

 他市の行政担当者に奄美を案内。島の魅力を発信する。

 「東京に事務所を置く都市東京事務所長会の『行政研修会』を昨年11月に奄美市で実施したのです。鶏飯、シマ唄、そして大自然を実体験してもらいました。総勢35人で、1泊2日の強行軍でしたが満足の声が多く聞かれました。行った先の飲み屋に歴代の東京事務所長が勢ぞろいしていたのには、びっくりしましたよ」

 ハマスタの奄美デー、東京奄美会などでも奮闘。すっとごれリーグにも積極参加。

 「『奄美デー』は天候とスケジュールをにらみながらの手配ですから、お客様にチケットを渡すまで安心できませんでしたね。東京奄美会には参与としても出席させていただきました。どこの郷友会でも抱えている会員の高齢化などへの知恵をみなで探ってほしいですね。『東京奄美青年野球連盟(すっとごれリーグ)』のメンバーになったのは、野球を通じ若者との交流が魅力的でした」

 若者の参加実現のために、今後も応援団の一人として。

 「繰り返しますが、郷友会への若者の参加をぜひとも実現してほしい。いろんな立場で意見の相違はあるでしょうが、古里を思う気持ちを一つにして頑張ってほしいですね。役職定年で異動先はまだ分かりませんが、いつでも応援団として見守りたいと考えております」

 

編集後記

 初めて会う人に「青森出身で日本一黒糖焼酎飲んでいる人ですよ」と筆者を紹介してくれた。そのたびうれしかった。やや薄くなった頭部だが「昔はこんなにあった。職業病ですよ」と最初に赴任した当時の写真を見せてくれた。屈託のない笑顔に激務は隠されていた。恒例の「奄美デー」は5月末の予定だとか。市長らが担ってきた始球式。そのマウンドに重信所長のサウスポーが重なることだろう。2期にわたる奮闘に感謝しかない。

(高田)